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万物に質量を与え「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の観測装置には、日本企業の先端技術が数多く採用されていた。
特に超電導磁石を作る素材技術、素粒子を観測するセンサー技術で貢献度が高く、日本企業は技術で観測を支えた。
実験では「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」で陽子をほぼ光速に加速して衝突させ、その際に飛び出す素粒子を
検出器でとらえる。陽子の加速や方向付けには強力な磁石が必要だ。
LHCには2千台近い超電導磁石が設置され、装置の心臓部となっている。膨大な量の超電導線材が用いられたが、
その半分近くは古河電気工業が納入した。JFEスチールや東芝も超電導磁石用の鋼材やコイルを納入し、実験を支えた。
素粒子検出の心臓部には、同分野の実験で多用される光電子増倍管など浜松ホトニクスのセンサーが採用された。
「LHC用に開発した特殊仕様」(同社)で、まねのできない高感度センサーの設置台数は合計2万6000台にも及ぶ。
クラレは検出部周辺で放射線などを測定する特殊プラスチックファイバーを提供。
通信用に開発したものの、普及しなかったが「思わぬところで役に立った」(同社)という。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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