12/07/04 08:59:30.01
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NTTドコモが6月中に提供を始める予定だった英インマルサットの衛星携帯電話サービスが、
予想外の“壁”につまずいて遅れている。電波望遠鏡を使う国立天文台との調整が難航、総務省が
事業免許に「待った」をかけているためだ。
天文台の近くで端末使用を制限する方向で協議を進めているが、サービス開始は2カ月前後
遅れる見通し。同サービスの活用を視野に入れていた自治体などの災害対策にも影響を
及ぼしそうな雲行きだ。
■干渉問題で免許保留
ドコモは、インマルサットが2010年に提供を始めた衛星携帯電話サービス
「アイサットフォン・プロ」を国内販売する。
当初はインマルサットとの契約元であるJSATモバイルコミュニケーションズが、
6月中にも総務省から事業免許を取得してサービスを開始する計画だった。
しかし、電波望遠鏡で同じ周波数帯を利用する国立天文台との調整が予想外に手間取り、
総務省は7月に入っても免許を与えていない。
電波望遠鏡は、宇宙から届く微弱な電波群を直径数十メートルの電波望遠鏡に集めて解析。
可視光線では不可能な宇宙の姿を写し出す。携帯電話などの強力な電波が混入すると解析作業に
障害を起こしたり、装置が破壊される可能性がある。
国内には電波望遠鏡を備えた観測所が約20カ所ある。
国立天文台によると、アイサットフォン・プロの周波数帯との干渉が問題になるのは
国立天文台・野辺山宇宙電波観測所(長野県)、宇宙航空研究機構・臼田宇宙空間観測所(同)、
情報通信研究機構・鹿島宇宙技術センター(茨城県)の3カ所。
総務省と国立天文台などが5月に開いた調整協議で、電波望遠鏡の周囲の端末使用制限などに
ついて調整を試みたが、通信事業者が干渉の検証作業を実施することになった。
電波配分を所管する総務省は「免許を交付するのは天文台と通信事業者の合意が前提」
(総合通信基盤局)との立場。従来型の衛星携帯電話では使用周波数帯が異なっている
こともあり、干渉は大きな問題にならなかった。
だが、今回導入が予定されているモデルは小型で普及台数も増える見通しのため、天文台側も
神経をとがらせている。
-続きます-