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[大阪 21日 ロイター] パナソニック(6752.T: 株価, ニュース, レポート)の吉田
守常務は21日、ロイターのインタビューで、不振の薄型テレビ事業について、テレビ
本体の事業が4月と5月の2カ月連続で黒字だったことを明らかにした。ただ、パネル
事業は依然として赤字で、薄型テレビ全体では赤字が続いているという。
パナソニックの薄型テレビ事業は2012年3月期で4年連続赤字だった。テレビ事業の
収益化が課題だが、今期からテレビ本体販売の「セット事業」と、プラズマと液晶の
「パネル事業」の2つの事業を分けて管理している。パネル事業の黒字化は13年1―3月
期になる見込みで、薄型テレビ事業全体では今期も赤字が続く見込み。
これまでの薄型テレビ事業の赤字について「数を売ろうと無理をして限界利益が傷んだの
が非常に大きかった」と指摘した。この反省を受けて、今期の薄型テレビの販売は1550
万台で、前期より200万台以上落とす計画。
吉田常務によると、昨年4月頃の段階では、薄型テレビの販売モデルのうち、限界利益
割れのモデルは全体の3分の1に達していたという。これに対して「今期は限界利益を
割ったモデルは販売しない」として採算の悪いモデルを一掃する方針を示した。
有機ELパネルの開発については「独自性あるパネルを開発して価値あるものを作る。
開発でも量産でもいろいろな可能性を考えながら、いろいろなパートナーがいれば考えた
い」と述べた。有機ELパネルの量産試作ラインは「(今期から)徐々に導入している」
としたが「あくまで開発投資の段階だ」と述べて、早期の量産化に否定的な考えを示した。
ソース:Reuters
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