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結局のところ、人が自由であるのかどうかは、雇用形態や出勤の頻度の問題ではなくて、権力の問題なのである。
マルクスは、「自由とは別の言葉で言えば権力のことだ」と言っている。
私は、この言葉が好きで、色々な原稿の中で何度も引用している。実際に、そのとおりだからだ。
実力のある社員は、裁量権を与えられる。
圧倒的な業績を積み上げているビジネスマンは、やがて自分の仕事を選べるようになる。
経費の使い方や、人事についても、自分の意見を反映できる。さらに極端な例では、出退勤の時間や、休日を事後申告で決定している例さえある。
ダメな社員は、何も選べない。デスクトップの壁紙さえ自由にならない。
フリーランスの場合も同じだ。力のあるフリーランスは、自由にふるまうことが許される。意に染まない仕事は断るし、安易にアタマを下げることもしない。
それでもオファーが途絶えることはない。提供している仕事の質が高いうちは。
そうでないフリーランスには自由が無い。仕事を断れないのはもちろん、仕事以外の呼び出しも断れない。
たった一本の紐でつながっている単一クライアントのフリー就業者の場合、一般の下っ端サラリーマンよりさらに数層倍なさけない立場に立っている。
遊牧民というよりは、その彼らに付き従う羊に似ている。
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