【自動車】HVレースカー、サーキットでクラッシュ--ネガティブイメージリスク承知の上でトヨタがル・マンに復帰した理由 [06/21]at BIZPLUS
【自動車】HVレースカー、サーキットでクラッシュ--ネガティブイメージリスク承知の上でトヨタがル・マンに復帰した理由 [06/21] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
12/06/21 00:47:01.15
■クラッシュというリスク

「トヨタ、クラッシュ」

日本時間2012年6月17日朝、日本のマスコミ各社が報じた。

耐久自動車レースの世界最高峰、第80回ル・マン24時間(フランス、ル・マン市)のスタート
5時間過ぎ、トヨタ「TS030 HYBRID」のゼッケン7号車は330km/h以上で走行中に周回遅れの
マシンと接触し、宙を舞った。タイヤバリアに激突後、ドライバーのアンソニー・デビッドソンは
自力でマシンから脱出。脊椎の一部負傷で全治3ヵ月と診断された。また同ゼッケン8号車は
スタート10時間後にエンジントラブルでリタイヤした。

2台のコックピット上部には、TOYOTA HYBRIDのロゴ。ボディは、全長×全幅×全高=4650mm
×2000mm×1030mm。エンジンは、同レース規定でガソリン仕様の最大限である排気量3.4Lを
V型8気筒化した。前輪にトヨタ関連会社のアイシンAW社製の電動モーター、後輪に同デンソー社の
電動モーターを装備する。

現地時間6月17日午後3時、レース終了。

マスコミ各社は「アウディ、ハイブリッド車で史上初のル・マン勝利」と報じた。

アウディのマシンは「R18 e-tron クワトロ」。エンジンはディーゼル仕様の最大限の3.7LをV型
6気筒化。さらにフロントに電動モーターを持ち、クワトロ(四輪駆動)とした。

今年のル・マンは、トップカテゴリーのLMP1クラスには自動車メーカーとしてトヨタとアウディの
2社のみが参戦。「ハイブリッド対決!」となった。

そしてアウディが勝ち、トヨタは負けた。

この結果は、十分に予想できた。なぜなら、アウディは2000年にLMP1で参戦して以来、10回も
総合優勝しているからだ。また、ディーゼルレーシングエンジンは2006年から使用しており、
データが十分に蓄積している。

そのアウディに、トヨタが挑んだのだ。F1を2009年、米インディカーを2005年に撤退した
同社が、あえて13年ぶりにル・マンに復帰したのだ。それもハイブリッド車を擁して。

自動車レースにはクラッシュ、リタイヤなど、企業にとってネガティブイメージになりかねない
リスクがある。しかも一般的に見れば、自動車レースはハイブリッド車のエコなイメージとは
逆行する。

こうした事情を十分に承知のうえで、トヨタは「TS030 HYBRID」を投入したのだ。

■その理由とはいったい何か? 
 かつて自動車レースの意義は「走る実験室」「走る教室」「走る広告塔」だった

多くのマスコミが、「最近の自動車レース」の存在意義を勘違いしている。

今回のトヨタ・ル・マン復帰についても、「ハイブリッド技術向上のため」と思い込んでいる
マスコミが多い。

だが、現実は違うと、筆者は思う。(※続く)

●ル・マンを走るトヨタ「TS030 HYBRID」
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