【検証】孫正義さん、電力輸入は可能ですか?--山本隆三 (富士常葉大学教授) [06/18]at BIZPLUS
【検証】孫正義さん、電力輸入は可能ですか?--山本隆三 (富士常葉大学教授) [06/18] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
12/06/18 17:57:36.61
週刊アエラ5月28日号は「電力は輸入すればいい 原発再稼働だけが道ではない」とのタイトルの
記事を掲載した。朝日新聞は6月4日に「動く極東エネルギー」との特集記事を掲載し、ロシア極東
で発電し日本に電力を輸入する可能性に言及した。

■欧州とは違うアジアの電力需要構造

昨年の震災後、欧州のように近隣諸国から電力輸入ができれば、停電の事態は避けられる、
あるいは脱原発も可能になるとの意見が登場した。上述の記事はこの発想を伝えるものだ。
実業界でも、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入に熱心なソフトバンクの孫正義社長は、
モンゴルで風力発電を行い、海底ケーブルで日本に送電する構想を進めている。

直流高圧送電の性能の向上により、大きな送電ロスなく海底ケーブルで送電を行うことは技術的
には可能だ。しかし、実現のためには、技術以外で多くの問題がある。まず、電力の輸出入が
活発な欧州とアジアの電力事情は全く違うということだ。

■桁違いに需要量が小さい東南アジア諸国

福島第一原発事故後ドイツが行った7基の原発の即座停止は、送電線網がフランスをはじめとする
隣国と繋がっていたために可能だった。日本も送電線がアジア諸国と繋がっていれば、脱原発が
可能との意見がある。他のアジア諸国で発電し電力を輸入するアイデアだ。しかし、この実現は
不可能だ。アジア諸国と送電線を繋げても日本には電気が来ない可能性が強い。欧州とアジア
諸国の電力需要量の違いと、今後の需要量の伸びの違いにより、ドイツと日本を取り巻く事情は
全く異なるのだ。

欧州連合主要5カ国とスイスの発電量と電力の輸出入量は図の通りだ。ドイツとスペインでは
需要量は2倍程度違っている。また、電力輸出入は活発だ。フランスは世界最大の電力輸出国で
発電量の8%を周辺諸国に供給している。

URLリンク(wedge.ismedia.jp)

さて、アジア諸国の発電量は図の通りだ。欧州と異なり、中国、インド、日本、韓国が
大きな電力需要国だが、東南アジア諸国は桁違いに需要量が小さい。新興国として注目され
人口が日本の2倍のインドネシアの電力需要は日本の7分の1だ。東南アジア諸国から日本に
電力を輸出するとなると、欧州と異なり発電量の相当部分を日本に売ることになる。そんな
ことが可能だろうか。

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■自国より日本向け供給を優先するのか

多くのアジア諸国では電力不足が深刻だ。経済成長に電力供給能力が追いつかない。世界一の
電力消費国中国では今年の夏の電力設備の不足量は年初には3500万kWから4000万kWと言われ
ていた。日本の発電設備量2億8000万kWの15%に相当する原発35基から40基分の量だ。

その後経済成長が予想より低いことから不足設備量予測は1800万kWに下方修正されたが、
電力不足は当分の間解消の見込みはない。アジア諸国の1人あたりの電力消費量を見れば、
電力需要量が今後大きく伸びると予想できる。欧州とアジアのいくつかの国の1人当たり
電力消費量を表に示している。(※続く)

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