12/06/17 20:48:49.06 +IBVAcFR
>>416
174 名前: 国道774号線 [sage] 投稿日: 2007/06/01(金) 22:46:07
以前、配達に行った家、
小さなアパートの2階で、呼び鈴を何度か押したが、誰も出てこない。
しかたなく、不在票を入れて帰社すると、
「何で居たのに、返ったんだ!食べ物が腐ってたらどうするんだ!
それと、この再配達の電話代はお前が負担しろ!」と怒りの電話。
急いで再配達に行くと、60歳くらいの母親と、
30過ぎた娘の二人がかりでガンガン怒られまくり。
とりあえず、電話代の100円と荷物を渡してから、
「ちょっといいですか?」と断って呼び鈴を押すと、音が出ない。
顔を見合わせて、青ざめる母娘。
「呼び鈴、壊れてるみたいですね。それから、
届けるべき荷物を持ち帰って喜ぶ配達員はいませんから」と言い残し、
アパートの階段を途中まで降りたところで、呼び止められ、
階段を駆け下りてきた娘が、「これで勘弁して!」と言って
俺の胸ポケットにクシャクシャと千円札をねじ込んできた。
俺は「こんなのいいですよ」と言って断ったのだが、
娘は「いいの!ごめんなさい!」と言って階段を駆け上がってしまった。
その向こうには母親が申し訳なさそうに深々とお辞儀をして立っていた。
俺は「では、ガソリン代の足しにさせてもらいます」と言って帰ったのだが、
とても後味の悪い配達だった。