12/06/13 22:04:09.49
関西電力が「停電」を武器に企業を焚き付け、自治体の首長たちを脅していたことが
現職知事の証言によって明らかになった。「再稼働は認めない」から一転「夏場の
再稼働は認める」とした滋賀県の嘉田由紀子・滋賀県知事がきょう、日本外国特派員
協会で開かれた記者会見で暴露した。
海外記者から「再稼働反対の声を過激にあげていたにも拘らず、180度スタンスを
変えたのは何故か?」と問われた嘉田知事は次のように答えた―
「(夏場の)電力不足で“停電になったらどうする?” “お前は責任取れるのか?”と
関電、国、企業から脅された。大阪の橋下(徹)さんとも話し、“電気が停まったら
仕様がないわね”ということになった」。
嘉田知事が記者会見を終えてエレベータに乗るまで、筆者は単独でインタビューした。
田中:専門家は夏でも電力は足りる、と見ている。こちらの方が「電力不足」を
吹聴する政府のインチキなアナウンスより説得力があるが?
知事:「300万キロワットは圧縮できると飯田(哲也)さんや古賀(茂明)さんと
詰めてきたけど、関西電力が個別企業にこうした(知事は圧力をかける
手真似をした)。そうしたら個別企業が“税金払わない”“(滋賀県から)
出て行く”と言い始めた」。
田中:彼ら(電力会社)は電気を停めたいと思ったら、停めることができますからねえ?
知事:そうそう。
電力不足で電気が停まるのではない。電力会社が自らの都合のいいように電気を停める
のである。それは「3・11」直後に起きた東電の計画停電でも指摘された。
関西電力が関西広域連合に圧力をかけて「再稼働を飲ませた」ことは、一部メディアが
仄聞として伝えていた。だが、ここに来て政治家が、圧力の実態を公にし始めた。
昨日(12日)は国会の院内集会で、民主党の衆院議員が関電労組から「再稼働反対の
署名を撤回しろ、さもなくば次の選挙は推薦しない」と恫喝されたことを暴露している。
「ナントカに刃物」というが、「電力会社に停電」ではないか。脅しに怯まず電力会社の
悪質な手口を白日の下に晒す公人がもっと出てきてほしいものだ。
●嘉田滋賀県知事。「野田さんは官僚の作文を読んでいるだけ。国民からの視点がない。
私がすごく怒っているところ」。=13日、日本外国特派員協会
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