12/06/04 10:48:55.15
※以下は橋下徹・大阪市長がTwitter(URLリンク(twitter.com))で
今朝方(6/4)に連続ツィートした内容の引用です。
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大飯の件について。判断基準は①安全性②電力需給のひっ迫性③国家経済。
僕が持っているロジックツリーはもっと複雑ですが単純化します。
③の国家経済の件は今回度外視しました。これは中長期的なエネルギー政策、
原発政策と絡めて判断するもの。
原発推進論者は国家経済を持ち出しますが、これは大飯の問題とは別です。
新しいエネルギー政策、電力供給体制の構築と絡めて、国家経済を論じるべきです。
①の安全性については、大飯プラントの安全性と、電力事業者や政府・自治体などの
危機管理体制が整備されているか。
これが不十分であることは国民が皆認識していること。ところが政府だけが安全だと
言い張って全原発を再稼動させようとしていた。安全性が認められたものは再稼働すると。
ここは絶対に阻止しなければなりませんでした。今回、細野大臣が橋下の理解で、暫定的
な安全だと理解されても結構だと言われた。
大阪市長として辛かったのが②電力需給のひっ迫性。ここは古賀顧問、飯田顧問を始めと
する大阪府市エネルギー戦略会議が本当に頑張って下さった。メンバーには本当に申し訳
ないが、こちらには何の権限もない。電力会社に対しても政府に対しても。そんな丸腰
状態で最前線に送り込んでしまった。
批判は受けますが、府市エネルギー戦略会議は何の権限もないのに、日本全体の電力需給
状況、関西の電力需給状況をギリギリまで詰めてくれた。そんな中で政府の電力需給検証
委員会の15%不足の数字。これを埋めるためには相当な準備が必要で裏付けが必要。
エネルギー戦略会議も全力を尽くしてくれた。
こちらには権限がない。データ収集も、制限令も、計画停電の作成も何も出来ない中で
どこまで準備と対策ができるのか。古賀さん、飯田さんをはじめとするメンバーは頑張って
くれました。批判は受けるが、計画停電となった時のリスクは誰も語らない。
今回は大飯が再稼動して事故を起こすリスクと、計画停電になったときのリスクの天秤だ。
安全が第一というのは簡単だ。しかし計画停電となった時のリスクを、安全第一論者は
何も語らない。安全第一と言いながら、計画停電となった場合にどれだけの安全を脅かす
のか全く語らない。
大飯については、大阪において安全を確認する権限がない。政府の手続きを検証する
しかない。そんな中で政府は安全を強調する。ある意味リスクの負担をしてくれている。
一方、計画停電のリスクについては何のヘッジもない。そこで、計画停電のリスク回避を
重視したのが今回の声明です。
古賀さん、飯田さんを始めとする府市エネルギー戦略会議の頑張りをきちんと支えることが
できなかった僕の力不足です。市長の権限では限界があった。データ収集やその他の権限が
あれば。しかし、当初は次々と再稼働になる流れだった。今回の声明や一連の騒動で大飯
だけが例外であることが明確になった。
※続く
●参考/ツィートのスクショ URLリンク(alp.jpn.org)