12/06/02 10:58:16.93
※以下は大阪府市特別顧問および大阪府市エネルギー戦略会議座長代理を務める
ISEP 環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏のTwitter(@iidatetsunari)での
ツィート引用です。
【橋下市長の「事実上の容認」の背景と真相】
昨日5/31の橋下大阪市長の「事実上の容認」発言について、昨夜、MBSラジオ「たね捲き
じゃーなる」に電話出演したが、「わかりにくい」ことは確かで、質問・問合せが相次いで
いるため、ここに整理して私見を開陳します
飯田の立場は、今でも不変。安全性無し、(電力需給上の)必要性無し、政治手続きの
正当性無しの「3無し」の原発再稼働をすべきではない・してはならない。しかし橋下
市長や嘉田知事らの考えと判断は理解できるため、今後も積極的に助言する所存(以下、説明)。
橋下市長や嘉田知事らが「事実上の容認」をせざるを得なくなった背景①(明らかに経産
官僚が用意したと思われる)原発礼賛論まで記された共同声明案が29夜に井戸兵庫県
知事からメンバー首長に配布されたこと
背景②関西電力(とおそらく経産省)は関西立地の大手企業に対して「計画停電脅し」を行い、
大手企業から各首長を責め立てたこと。しかも計画停電を個別には回避する特例があることを
伏せて「脅した」ことで、政治的に首長が持たなくなってきたこと
背景③会議の途中で斉藤官房副長官から「もう決める時期」という最後通牒と当日夜に
4大臣会合がセットという「再稼働強行」との観測。こうした「背景」で押された結果、
「反対を貫いて手ぶら」か「抵抗ラインを下げて取るものを取る」かの判断を迫られた
この先は、まさに橋下市長や嘉田知事らの「政治判断」。「反対を貫いて手ぶら」とは、
政権がなりふり構わず再稼働を強行する中で、反対を貫くとその後の交渉力を失う恐れ
との政治判断
一方、「抵抗ラインを下げて取るものを取る」とはこちら(関西広域連合)が少し譲ることで、
再稼働の「7~9月の時限」「大飯3・4号のみに限定」や「安全基準が暫定的であることを
国に認めさせる」といったことでクギを指すとの判断
結果として橋下市長や嘉田知事らは「後者の政治判断」をした。橋下市長は「ぶれた」のでは
なく、正直に「限定的とはいえ容認した事実」を伝えるとともに、「安全基準が暫定的である
こと前提とした時限・限定」は譲らず「次の闘い」が始まったことを宣言したもの
なお現時点では、この「時限・限定」に西川福井県知事が難色を示していることが再稼働難航の
要因となっているとのことで、まだ一山二山ありそう。さらにその先には原子力規制庁や
新しい安全基準のあり方を巡る議論に移ってゆくので注目下さい
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