12/06/02 08:48:29.50
先日、お台場のダイバーシティ東京に“帰還”したガンダム。2009年にお台場・潮風
公園に立てられた時と大きく異なるのは「ガンダムフロント東京」という本格的な
アトラクションが併設されていることだ。前回はPR要素が強かったが、今回は明確に
ビジネスを目的としている。
ガンダムフロント東京はバンダイナムコ、サンライズ、創通というガンダムビジネスに
おいて常に三位一体となっている企業が、LLP(事業を目的とする組合契約を基礎に
形成された企業組織体)という体制をとって運営している。このようにアトラクション
やテーマパークの題材となれば、キャラクターとしては円熟期を迎えていると言えよう。
通常、キャラクターのキャリアパスはマンガやゲーム、あるいはアニメなどから始まり、
いくつかのメディアを経ながらテーマパークのアトラクションになることで完結する。
それはディズニーランドのミッキーやドナルドを見れば分かる。今回、期限を区切らず
ガンダムフロント東京が運営されるということは、キャラクターとしてのキャリアパス
が完成の域に近付いていることを示している。
■不動の定番キャラクター
バンダイナムコホールディングスのアニュアルレポートによると、グループの2011年
主要キャラクター別売上トップは「機動戦士ガンダムシリーズ」の382億円。全体売上
の8.4%を占めるが、2007~2011年の5年間では平均10.5%と大黒柱であることが分かる。
2009年から「仮面ライダーシリーズ」が急伸しているが、1980年にガンプラ(ガンダム
のプラモデル)が登場して以来、不動の定番キャラクターとなっている。
しかし、日本では揺るぎない存在のガンダムだが、意外と海外からの評価が聞こえてこない。
4月末に訪れた中国の杭州アニメーション・フェスティバルでは、ガンダムが中心に位置
するバンダイナムコブースに人気が集まっていたが、筆者が知る限り欧米でのガンダムに
関する報道はまれである。
30年以上コンスタントにアニメが制作されているので、当然海の向こうにも知れ渡って
いるはずだが、ブームになっているという話は今のところ耳にしない。ということで、
ガンダムを中心に、日本を代表するロボットキャラクターが海外でどのような評価を
受けているか調べてみた。
■海外でのバンダイナムコのビジネス
ガンダムビジネスを取り仕切るバンダイナムコホールディングスの海外売上の推移を見ると、
2008年3月期をピークに下降、2012年3月期にはほぼ3分の2となっている。グループ全体の
売上は2010年3月期を底にV字回復しているが、海外に関しては回復しないままだ。
アニュアルレポートによると、全体売上の回復要因は国内需要にあり、海外のマイナス分を
国内売上がカバーしているということだ。このような状況下、海外のガンダムビジネスは
どうなっているのか。(※続く)
●参考/ダイバーシティ東京の等身大ガンダム
URLリンク(www.news-gate.jp)
◎Business Media 誠
URLリンク(news.livedoor.com)
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