【経済連携】インドネシアから来日した看護師、すでに6割以上が帰国--「もう日本はいいです。お金がすべてじゃないでしょ?」 [05/27]at BIZPLUS
【経済連携】インドネシアから来日した看護師、すでに6割以上が帰国--「もう日本はいいです。お金がすべてじゃないでしょ?」 [05/27] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
12/05/27 11:12:17.45
千葉県香取市にある特別養護老人ホーム「杜の家」。ここは、2008年8月に
外国人介護士の第1陣としてインドネシアから来日したスウォト君(29歳)の
就労先だ。

この日の勤務が終わりに近づいた午後4時半、スウォト君が2階フロアの一角の
机でノートを開いた。

〈リビング内でウロウロされていることがある。トイレの声かけすると「はい」
と言われる。トイレへゆうどう。便多量……〉

慣れた手つきで、入居者の様子を日誌に記入していく。日本語でボールペンを
走らせる速さも日本人と遜色ない。

筆者がスウォト君と初めて会ったのは、来日を2か月後に控えた2008年6月のこと。
ジャカルタで取材した彼は、日本語が全くできなかった。それを思えば、4年間で
驚くべき進歩である。

もともと看護師をしていたスウォト君は、日本のアニメ「NARUTO」の大ファン
だった。憧れの国で働けるチャンスがあると知り、日本行きを希望した。その理由
を当時、彼はこう語っていた。

「第1は、お金のため。日本では最低でも月1000万ルピア(約9万円)を稼ぎたい」

その夢は簡単に叶った。日本で働き始めると、月16万円以上の収入が得られたのだ。
インドネシアにいた頃の月収1万円とは大違いである。

今年1月の国家試験は不合格だった。それでも規定の点数を獲ったことで、来年に
再チャレンジする権利を得た。しかし、スウォト君は仕事を辞め、6月に帰国していく。

「仕事に疲れました……」

インドネシアにはフィアンセがいるが、仕事の当てはない。日本に残れば、最低でも
1年は仕事を続けられる。しかも国家試験に合格すれば彼女を呼び寄せ、日本で永住
することも可能なのだ。

「いや、もう日本はいいです。お金がすべてじゃないでしょ?」

スウォト君にとって、もはや日本は「憧れの国」ではなくなっていた。「仕事面では
十分に戦力になっていたのに、残念です」

「杜の家」の上野興治施設長は肩を落とす。施設側はスウォト君を最大限支援してきた。
国家試験の勉強のため、月2回は東京の専門学校へと泊まりがけで派遣した。交通費や
宿泊費を含めると、費用は年100万円に上った。そうした投資も無駄になってしまう。

インドネシアからの第1陣としてスウォト君ら介護士と一緒に来日し、1年早く就労期限
を迎えた104人の看護師は、すでに6割以上が帰国してしまった。

日本に残って国家試験に再チャレンジする者は少数に過ぎない。今年8月までに決断を
迫られる介護士の場合も、看護師と同じパターンとなる可能性が高い。

◎SAPIO2012年6月6日号
URLリンク(www.news-postseven.com)

◎参考
厚生労働省--『日・インドネシア経済連携協定に基づくインドネシア人看護師
・介護福祉士候補者の受入れ等について』
URLリンク(www.mhlw.go.jp)


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