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政府と電力各社は夏場の節電要請を今後強めていく方針だ。「原発再稼働が
なければ、大幅節電は免れない」という“ドーカツ”は腹立たしいが、本当に
電力が逼迫(ひっぱく)するのは真夏の8月の昼間の一時期だけ。もっと
ピークシフトを検討すべきじゃないか。
衆院議員の田中康夫・新党日本代表が日刊ゲンダイ本紙コラムで「不要不急な
TV視聴を抑制するのが、最大の節電効果。その一環として正午から4時間、
甲子園での高校野球を“シエスタ(昼寝)”すべし」と言っていたが、これは
非現実的な話でも何でもない。高校野球中継は1回戦、2回戦でも視聴率が
7~10%(昨年・関東地区)と、昼間のテレビ番組にしては高い。そのうえ、
実は経産省(旧通産省)は、90年代から何度も、夏の電力ピークをずらすため、
高校野球の開催時間の変更を検討してきた過去があるのだ。元経産官僚で電力の
制度改革に携わった石川和男氏がこう言う。
「高校野球シーズンは最も暑い時季で、冷房をつけてテレビを見るために電力
使用がピークになりやすい。それで、文部省に夏の高校野球の秋へのシフトや
ナイターへのシフトを依頼しようと真剣に内部で検討したことがあります。
しかし結局、頓挫しました。毎回、文部省がけんもほろろに拒否するのです。
『国民的行事であり動かせない』『夜の野球は高校生の教育上よくない』と
いうのが理由でした。甲子園のナイター照明より、全国の人が昼間に冷房の中で
テレビ観戦する方がよほど電力を使う。試合時間を午前中と午後4時以降
~ナイトゲームというようにしたらいいのではないでしょうか」
今夏の高校野球は8月8日から15日間の開催で、高野連は先月、「3回戦
までは午前8時開始」「2試合となる準々決勝と準決勝は午前9時開始」
「決勝は10時半開始」という節電プランを発表している。しかし、昼間の
試合をやめればもっと節電できる。今どき「夜は高校生の教育上よくない」
なんて時代錯誤だし、「国民的行事」とか言っている場合じゃない。
節電要請の前に、経産省も文科省も、今回は本気で検討してみたら。
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