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JR東海は25日、リニア中央新幹線計画に対する県民の理解を深めてもらおうと
県期成同盟会と共催の説明会を昭和町で開いた。県民が対象の説明会は沿線都府県
では初めて。同社は地震に強いリニアの特性などを強調したが、参加者からは
「利点ばかりで信用できない」などの厳しい意見が相次いだ。路線や駅の具体的な
設置場所の発表時期については、「早ければ来年秋頃」と明らかにされた。
説明会には約430人が参加。同社は東海道新幹線が地震などの災害時に、
「断絶する可能性は否定できない」とし、リニア計画の意義を「(輸送の)
大動脈を二重にする」と説明した。
さらに、新潟市から静岡市に走る断層「糸魚川静岡構造線」の上の通過は避け
られないが、通過部分は最小限にするとして、安全配慮を強調。発生する磁気の
人体への影響は「問題ないレベル」とした。
質疑応答では、参加者側の約15人が発言し、「信用できない」、「地元への
説明が足りない」と批判が噴出した。「原発が問題視される中、リニアは電気を
食わないのか」との質問に同社は、「15年後の開通時の電力状況は予想しに
くいが、リニアの消費電力と東京電力の電力量を考えれば、ゆとりがあると考える」
とした。
説明会終了後、同社中央新幹線推進本部長の宇野護取締役は報道陣に対し、
「様々な意見がある中、理解を深めてもらう効果があった。今後も沿線都府県で
説明会を実施し、山梨でもまた開催したい」と話した。
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