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スペイン・カタルーニャ州のマス知事は25日、
今年の債務借り換えに向けた選択肢が尽きつつあるとし、
中央政府からの支援が必要であることを明らかにした。
知事は外国メディアに対し
「中央政府がどのように対処するのかは知らない。だが月末には支払いを行う必要がある。支払いが滞れば、経済は回復しない」と述べた。
その後、政府報道官は知事の発言について、
特定の支払いを今月控えているのではなく、月次の定期的な支払いを意図したものだと強調した。
カタルーニャ州はスペイン自治州の中でも最も裕福とされ、スペイン全体の国内総生産(GDP)の5分の1を占める。
同州は今年、財政赤字に加え、130億ユーロ超の債務借り換えを手当てする必要がある。
自治州全体では、今年の借り換え必要額が360億ユーロ(450億ドル)、財政赤字(承認済み)が150億ユーロとなっている。
スペイン自治州の財政ひっ迫と同国銀行セクターの不良債権増加を受け、
ユーロ圏第4位の経済規模を持つスペインが国際支援の要請を余儀なくされるのではとの懸念が高まっており、
スペイン自治州財政と不良債権の2つの問題が欧州債務危機の震源地となっている。
自治州の多くは昨年、業者への支払いが遅れる状況に追い込まれており、中央政府は今年、緊急与信枠を設定した。
だがこの与信枠は6月に財源が枯渇するため、中央政府は近く自治州財政の新たな支援策を打ち出すと表明しているが、
政府筋によると、支援の枠組みをめぐり、デギンドス経済相とモントロ財務相の見解が対立している。
マス知事は中央政府への支援要請に当たり、資金調達の手段が尽きたと説明した。
スペイン自治州は、2010年のギリシャ救済以降、市場での資金調達がほぼ不可能な状況となっており、
カタルーニャ州では過去2年、表面利率4.5─5.0%程度の愛国者国債(パトリオットボンド)を発行していた。
だがカタルーニャ州全体の貯蓄額の25%がすでにパトリオットボンドに投じられており、
同州の市民にそのような債券を買い支える余力はないと知事は語っている。
短期資金を銀行から調達する選択肢もあるが、
隣のバレンシア州は最近、6カ月物融資に7%の高金利を要求されており、持続可能な手段ではないという。
ソース:ロイター
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