12/05/24 08:52:17.66
宅配便最大手のヤマト運輸と、コンビニエンスストア大手サークルKサンクスが
宅配便サービスで提携することが23日、分かった。
サークルKサンクスは現在、日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)が展開する
宅配便サービス「ゆうパック」を取り扱っているが、今夏にもヤマト運輸の「宅急便」に
切り替える。
日本郵便は料金の安さを売りに、ゆうパックの取り扱い個数を伸ばしたが、
遅配問題など顧客離れが起き、最近はサービスを強みとするヤマトが勢いを
取り戻している。今回のヤマトとサークルKサンクスの提携で、
ゆうパックを取り扱う大手コンビニはローソンとミニストップの2社に減る。
ヤマトはサークルKサンクスと業務委託契約を締結し、サークルKサンクスは
全国の「サークルK」と「サンクス」で手がける、ゆうパックの取り扱いを宅急便に
切り替える。
ゆうパックは郵政民営化後に、料金を低く抑えるなどしてコンビニに営業攻勢をかけ、
2005年にはコンビニ取扱店数で宅急便を逆転した。
だが10年7月に日本通運の「ペリカン便」と事業統合した際に大規模遅配が発生し、
直後にゆうパックを扱っていたデイリーヤマザキが宅急便に乗り換えた。
大規模遅配や、法人向け料金の値上げでゆうパックが取り扱い個数を減らす一方、
宅急便は集荷回数の多さやコンビニ店舗での荷物受け取りなどのサービスを強みに
利用を伸ばしている。
サークルKサンクスも今回、サービス面を重視してヤマトとの提携に踏み切ったと
みられる。現在、ゆうパックを取り扱うコンビニの店舗数は約2万店。
これに対し宅急便は約2万6000店と、優位に立つ。
さらにサークルKサンクスが宅急便に切り替えることで、コンビニの取り扱い店舗数の
差は2倍以上に広がることになる。
日本郵政グループは、今国会での改正郵政民営化法の成立を受け、
今秋の新体制移行に向け事業拡大を目指す方針だが、その矢先に出ばなをくじかれる
格好だ。日本郵便は「配達を前提にサービスを強化しているが、コンビニの窓口減少は
正直厳しい」(関係者)としている。
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≪主なコンビニの取り扱い宅配便≫
日本郵便(ゆうパック) ヤマト運輸(宅急便)
ローソン (1万0639) セブン-イレブン (1万4061)
ミニストップ (2120) ファミリーマート (8852)
セイコーマート (1134) デイリーヤマザキ (1644)
サークルKサンクス (6184) サークルKサンクス (6184)
ポプラ (700)
スリーエフ (638)
合計店舗数
(2万0077→1万3893) (2万5895→3万2079)
注)カッコ内の数字は2012年4月時点の店舗数。
ヤマト運輸はココストア、セーブオンも取り扱っている
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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