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2012年5月9日、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題をめぐり、
対立を続けるフィリピンに対し、中国が制裁を開始した。香港紙・明報が伝えた。
中国国家質量監督検験検疫総局(質検総局)は9日、ウェブサイト上に
「フィリピン産果物に対する検査・検疫の強化に関する通知」を載せ、昨年から
フィリピン産パイナップルやバナナなどの果物から複数の害虫が何度も検出されている
とした上で、各地方当局に対し、検査・検疫の強化を求めている。
海外に輸出されるフィリピン産バナナの半分以上が中国市場に出回っており、
その市場を失えばフィリピンにとっては大きな痛手。
また、北京、上海からフィリピンに向かうはずだったツアー団もキャンセルされた。
北京からフィリピン中部のリゾート地、ボラカイ島行きの直行便が13日から
運休となっているほか、上海からフィリピンに向かうすべてのツアー団が出発を見送り、
新規の申し込みも中断されている。
このほか、9日付の中国共産党機関紙・人民日報系の国際情報紙、環球時報は
「フィリピン国内の過激なナショナリズムには外部からの懲らしめが必要。
フィリピンに自らの失敗をとくと見せつけなければならない」との社説を掲載。
外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官も同日、「フィリピンがこれ以上、両国関係を
損ねることがないよう希望する」と強気の姿勢を見せている。
ソースは
URLリンク(www.recordchina.co.jp)