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大阪府北部を走る大阪モノレールについて、大阪府が門真市駅以南の延伸構想の実現を目指し、
本格的な検討に入ったことが8日、府関係者への取材で分かった。
東大阪市の近鉄奈良線までの約8・7キロの延伸を想定。奈良方面や府東南部から
大阪(伊丹)空港へのアクセスが向上する。府の担当者は「大阪市内を含めた府北部を
環状に結ぶ鉄道網ができ、利便性が飛躍的に高まる」と、利用客の大幅増にも期待を寄せる。
大阪府市統合本部などでも議論し、予算化を目指す方針。
大阪モノレールは、府などが出資する第三セクター「大阪高速鉄道」(同府豊中市)が運行し、
レールや駅など施設の設置は府が行ってきた。平成16年に国の近畿地方交通審議会の答申で、
東大阪市までの延伸構想が打ち出されたが、府は財政難などを理由に、本格的な検討をせず、
構想は事実上凍結されていた。
府の想定によると、門真市駅から近鉄奈良線(八戸ノ里駅-若江岩田駅間)まで
約8・7キロを延伸する場合、総額約900億円の事業費が必要になると試算している。
このため、近鉄けいはんな線荒本駅までの約6キロの延伸を目指す案もある。
大阪モノレールは、19年度に支線の彩都(さいと)線が阪大病院前-彩都西まで延伸し、
利用者は、前年度比で約200万人増加。翌年度以降は3600万人台の利用者数で推移している。
府は深刻な財政難に陥っているが、モノレールを運営する大阪高速鉄道は、13年度から黒字に転換、
22年度末には約12億円の黒字になっている。10年度末に約650億円に上っていた
長期借入金も、22年度末には約227億円まで減らしている。
延伸に伴う施設工事は、従来通り府の予算で賄うことになる見通しだが、
同社の黒字も生かせば、資金調達が可能になると見込んでいる。
延伸には、松井一郎知事も前向きな姿勢を示しているといい、具体的な事業費のほか、
近鉄線などとの接続でどの程度利用客が増加するかなど詳細な調査もする方針にしている。
▼ソース
≪msn産経ニュース≫ URLリンク(sankei.jp.msn.com)
※路線図 URLリンク(sankei.jp.msn.com)