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先日のGREEに続いて、Mobageでも本格的なRMT対策が導入されていることが判明した。Mobageの秘策「匿名トレード」とは?
今後は様子を見て他のタイトルにも導入
Mobage、GREEのRMT(リアルマネートレード)対策が本格的に動き出してきた。
依然としてオークションサイトでは「Mobage(モバゲー)」「GREE(グリー)」関連の出品は多く見られるものの、
以前に比べるとその数は大幅に減っており、対策に大きな効果が見られている。
GREEについては先日「探検ドリランド」におけるRMT対策についてプレスリリースを出している。
アイテムトレード時に携帯電話の電話番号を使った「IVR認証」を導入するなどの施策により、
対策以前に比べて出品件数で約56%、取引額で約76%のマイナスが見られたという。
こちらについては別の記事ですでに紹介済みだ。
大々的に発表はしていないものの、Mobageも4月以降、RMT対策に本腰を入れてきている。
現在、もっともRMT対策が進んでいるのが、バンダイナムコゲームスと共同で取り組んでいる「ガンダムカードコレクション」で、
4月5日にはまずオークションなどで人気のある一部レアカードについてトレード自体を禁止。
さらに4月16日からは新しく「匿名トレード方式」という仕組みを導入した。
これまではゲーム上でトレードを行う際、ユーザーは「出品No.」からトレード相手を検索することができたが、
「匿名トレード方式」導入後は、誰が出品・入札しているかが非表示となり、「出品No.」による検索も不可能になった。
従来はオークションサイトでの取引後は、互いに出品No.を教えあってやりとりしていたが、これが事実上できなくなる。
もちろん「このカードが欲しい」といった希望条件で検索することは今までどおり可能(ただし、そのカードを誰が出品しているかは分からない)。
「友達とカードを交換したい」という場合は、戦友(フレンド)になって2週間が経過すれば戦友同士でのトレードが解禁される。
多少不便になる部分もあるが、普通にプレイしている分にはそれほど気にならないレベルだろう。
これらの施策の結果、導入前と比較して、オークションサイトにおける落札額は3分の1に、出品件数は6分の1にまで低下したという。
これを受け、4月23日には「怪盗ロワイヤル」に、4月24日には「ワンピース グランドコレクション」にも同様の仕組みが取り入れられた。
現在はDeNAとバンダイナムコゲームスのタイトルに限られているが、今後有効性が明らかになれば他のタイトルにも取り入れていくという。
ソーシャルゲームのRMT問題が表面化したのは、GREEの「探検ドリランド」でレアカードの複製が発覚した今年2月。
その後世間のソーシャルゲームへの風当たりが強くなってきたために対応を急いだという面もあるだろうが、
約1カ月半という短期間できちんと実効性のある対策を打ち出してきた点については評価すべきだろう。
もっとも、PCのオンラインゲームが長らく悩まされてきたように、RMTを完全に根絶するのは簡単なことではない。
今回の対策はまだ最初の一歩であり、むしろ今までがあまりに無対策すぎたからこその「大きな効果」であったとも言える
(少なくとも「「怪盗ロワイヤル」は2年前からRMTの横行を指摘する声があった)。
RMTとの本当の戦いはまだまだこれからだろう。この効果に満足せず、ぜひ両社のさらなる健全化への取り組みに期待したい。
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