12/05/03 00:23:33.83
[アテネ 2日 ロイター] S&Pは2日、ギリシャの長期ソブリン格付けを「SD(選択的デフォルト)」から「CCC」に引き上げた。
格付け見通しは「安定的」。同国の債務交換が完了したことを受けた措置で、格上げは予想されていた。
ただ格付けが引き上げられたとはいえ、「CCC」はジャンク(投資不適格)等級。
S&Pは、深刻な景気後退(リセッション)に加え、今月6日の総選挙の結果が不透明となっていること、
さらに政府の緊縮財政措置に対する国民の反発が強いことから、財政健全化に向けた政府の取り組みが脅威にさらされる恐れもあると警告した。
S&Pは声明で「債務交換により短期的な資金調達圧力は軽減されたものの、
ギリシャの公的債務水準は依然として高い」と指摘。債務の国内総生産(GDP)に対する比率は、
向こう3年間は160─170%と高止まりするとの予想を示した。
格付け見通しが「安定的」となっていることは、近い将来に格付け変更が行われないことを示している。
ただS&Pは、「未交換の株式や債券の交換が順調に行われない可能性があると見た場合、ギリシャの格付けを引き下げることもあり得る」とした。
ギリシャの格付けをめぐっては、フィッチ・レーティングスが3月半ばに、
外貨建ておよび自国通貨建て長期発行体デフォルト格付け(IDR)を「RD(一部債務不履行)」から、
投機的等級の「Bマイナス」に引き上げている。
S&Pの格上げを受け、大手格付け機関3社なかでギリシャの格付けを最低水準に据え置いているのは、
ムーディーズ・インベスターズ・サービスのみとなった。
URLリンク(jp.reuters.com)