12/04/11 16:05:18.82
日立製作所は11日、レアアース(希土類)を使わない産業用モーターを開発したと発表した。モーターの心臓部となる
鉄心に永久磁石を使うことで希土類を使用する場合と同等性能を実現。工場のポンプやトンネルのファンに利用可能な
出力11キロワットの中型容量モーターへの適用を可能とした。世界生産量の9割超を占める中国の輸出規制で希土類の
高騰が続くなか、代替需要が見込めるとみて、日立は2014年度の製品化を目指す。
新型モーターは子会社の日立産機システムと共同開発した。鉄心には、急速冷却して凝固させてつくる金属の
アモルファス金属を使い、コストを抑えながら、希土類に匹敵する性能を引き出した。日立によれば、同モーターは、
国際電気標準会議(IEC)が定める効率ガイドラインの最高水準に当たる約93%の効率を達成したという。
希土類をめぐっては、10年7月に中国が資源保護のため輸出枠を減らしたことで価格が急騰。種類によっては、
現在も今年1月時点に比べ6~7倍高い水準にある。価格高騰を背景に電機各社では希土類を使わない部材の
開発が急ピッチで進む。すでに三菱電機と日本電産が電気自動車(EV)の駆動用モーターを開発しているほか、
HOYAは、HDD(ハードディスク駆動装置)に搭載するガラス基板用の研磨剤で、希土類からの置き換えを進めている。
ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)