12/04/10 11:17:52.91
関西電力が実施計画（工程表）の提出を急いだのは、原発が全停止したままでは
電力需要の高い夏場を乗り切るのが難しいと判断したためだ。
関電は発電電力量に占める原発の比率が約５割（１０年度）と高く、関電の八木誠社長は
９日、工程表の提出後に報道陣の取材に応じ、今夏の電力需給について
「今、精査をしているが、再稼働がなければ大変厳しい」との認識を改めて示した。
同日の野田佳彦首相と関係３閣僚の会合で、
経済産業省資源エネルギー庁が示した試算では、関電管内のすべての原発が
停止したままで１０年夏並みの猛暑になると、電力の供給不足は１９．６％に達する
とした。昨年並みに節電が行われて需要が抑えられても、７．６％不足するという。
経営への影響も大きい。
関電は１２年３月期に火力発電用などの燃料費が前期比約５０００億円増え、
過去最悪となる２５３０億円の最終赤字を計上する見通し。
全停止が続けば今期は燃料費負担は更に約４０００億円増えるとしている。
９日の枝野幸男経産相との会合でも、工程表で最も遅い１５年度に実施するとした
免震事務棟の完成などについて、「もっと早くできないか」と求められると、
八木社長は「工程の前倒し努力は一生懸命させていただきたい」と即座に応じ、
再稼働に向けた強い意志をにじませた。
一方で、節電要請をした昨夏も昨冬も電力不足に至らず
「本当に供給力が足りないのか、データを見て考えないといけない」（橋下徹・
大阪市長）といった声も根強い。国と関電には、再稼働の有無にかかわらず、
企業や自治体などに精度の高い夏の需給見通しを示すことが求められる。
大飯原発が再稼働するかどうか、ほかの電力各社も固唾（かたず）をのんで
見守っている。再稼働を判断する政府の新基準は福島第１原発事故の直後に各社が
講じた緊急安全対策と安全評価（ストレステスト）１次評価の焼き直しの域を
出ていない。このため各社は
「政府方針を踏まえ、前向きに安全対策の強化に努める」（東北電力）、
「当社も早急に工程表をとりまとめたい」（四国電力）
と粛々と手続きを進める考えだ。
だが、原子力規制庁の発足見通しが立たない中、大飯以降は再稼働の手続きを
政府内のどの組織が担うかは曖昧なまま。
「政府方針がはっきりしない現状では原発による電力供給を当てにできない。
今夏の電力需給計画づくりは難航必至だ」（電力幹部）との悲鳴も漏れる。
ソースは
URLﾘﾝｸ(www.excite.co.jp)
枝野幸男経産相との面談を終え記者の質問に答える関西電力の八木誠社長
URLﾘﾝｸ(image.excite.co.jp)
■関西電力 URLﾘﾝｸ(www.kepco.co.jp)
今夏の電力需給について[PDF 921KB]
URLﾘﾝｸ(www.kepco.co.jp)
株価 URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)
関連スレは
【電力】大阪府・市、全原発廃止提案へ 関電に、送電は別会社化[12/03/18]
ｽﾚﾘﾝｸ(bizplus板)l50
【電力】関西電力社長、安全対策の工程表を提出 大飯原発再稼動で経産相と会談［12/04/09］
ｽﾚﾘﾝｸ(bizplus板)l50
など。