【コラム】サンフランシスコで進む「アンチ・スターバックス」 なぜいま地元コーヒーチェーンが愛されるのか[12/04/06]at BIZPLUS
【コラム】サンフランシスコで進む「アンチ・スターバックス」 なぜいま地元コーヒーチェーンが愛されるのか[12/04/06] - 暇つぶし2ch2:やるっきゃ騎士φ ★
12/04/06 11:31:51.26
-続きです-
[2/2]
こうした地元コーヒーチェーンに共通してみられるのは、コーヒー豆を仕入れる原産地の人々と
特別な関係を持ち、グリーンでフェアな産物を直接仕入れることにこだわりを持っていることで
ある。その豆を、熟練したロースターがていねいに焙煎し、厳しい訓練を受けたバリスタが
最高の風味を出すように入れてくれる。オーガニックでグリーンで、手作りでこだわりがあり、
それでいて肩が凝らない。そういうコーヒーに、人々は引き寄せられているのだ。

店構えにも共通した点がある。ガランとした飾り気のない店内で、暑苦しいソファや
装飾のための絵画などはなし。ただし、そこにいる客たちがみなコーヒー好きで、そんな人々と
一緒にいる居心地の良さがあるのだ。もちろん、客もみな、店に負けず飾り気のない、
サンフランシスコの住民たちだ。

従来、アメリカのコーヒーと言えば、薄くてマズいコーヒーのことだった。
それを変えたのが、あのスターバックス。イタリア仕込みのコーヒー店の雰囲気を
アメリカ社会に持ち込み、大層な人気を得た。
ところが、その後の失敗は「マクドナルド化」だった。店舗展開を拡大し過ぎたため、
どこに行ってもスターバックスが増え、その店内は一辺倒。
相手をしてくれるのは、マニュアル的な受け答えしかしない店員ばかり。店内に香る匂いすら、
どこに行っても同じになってしまったのだった。

今でも、朝の1杯のコーヒーをスターバックスで買うビジネスマン、ビジネスウーマンは
とても多く、町中のスターバックス店はどこも相変わらずにぎわっている。
だが、その一方で、人々のコーヒーの味や仕入れ方法に対する意識は強くなり、それを客と
共有してくれるような新たな店が共感を呼んでいる。拡大主義に対する抵抗感もある。
そんな心情が、食の最先端地であるサンフランシスコでもっとも顕著に見られるように
なったというわけだ。

食に人々が求めるものは、ずいぶん変わってしまった。高くてゴージャスなグルメよりも、
手頃だけれどもおいしく、しかもグリーンでフェア、そんなものが等身大に受け入れられて
いるのだ。一杯のカップの中に込められた時代の姿。
そんなことを感じさせるサンフランシスコの地元コーヒーのムーブメントだ。
瀧口範子[ジャーナリスト]

-以上です-



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