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【福島原発事故 その時私は】
[3・11~]内閣審議官 下村 健一さん(51)
◆「菅さんに冷却水必要」とメモ 頭抱える班目さん。 固まった専門家たち
全電源喪失と聞いた時に、菅さん(菅直人首相=当時)は官邸の誰よりも
早く反応しました
とにかく早く電源車をかき集めないといけない。
首相執務室にホワイトボードを持ち込んで、秘書官たちが手分けして電話して
「インター通過」とか、 どんどん書き込んだ。
菅さんも携帯電話でどこかに電話して「必要な発電機の重さと大きさはどれぐらいなんだ」
と。
何で総理にそんなこと聞かせてるんだ…と思った。
でも、専門家の人たちに「これってどうなってるの」と聞いても、「はい」って返事はするけど、
固まって動かない。
仕方ないから僕が近くに行って「あなたの持ってる携帯電話を左手に持って、
右手でボタンを押して相手の人にかけてください」と言うと、動きだした。
これ、本当の話。こういうのが頭が真っ白って言うんだと思った。
組織としての備えがないから、電源車の用意さえ官邸が判断を重ねていったんです。
二十一時十四分の電話で、東北電力からの電源車の一台目が着いたと。
庶務の女の人が「よかった!」って歓声を上げた。ホッとしました。これで何とかなると思ったんだけど…。
今度何かが起きたとき、今の原子力技術のトップたちはまた何もできないだろう。
一年たって強調しておきたいのは、「人間」の問題は何も解決していないということです。
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