12/03/09 21:51:28.54
明治から平成にかけて約1600隻もの商船を生み出した三菱重工業神戸造船所(神戸市
兵庫区)で9日午前、商船としては最後の命名・進水式が行われた。創業以来1世紀余り、
「ミナト神戸」を技術で支えたが、世界的な船舶の供給過剰を受けて建造を終える。周辺
住民やOBなど普段の進水式の4倍を超える約6500人が最後の雄姿を見送った。
進水したのは、海運大手の商船三井(東京)が発注した自動車運搬船。総トン数約6万200トン、
全長約200メートルで、小型車約6400台を積載できる。この日、「エメラルドエース」と
命名された。進水式の後に内装工事をして6月に完成する。
地元で「神船」の愛称で親しまれる同造船所は、1905(明治38)年に操業開始。その後、
戦災や造船不況、阪神・淡路大震災など幾多の苦境を乗り越え、旅客船や貨物船、艦艇を送り
出してきた。
ここ数年、造船業界は中国や韓国との競争激化などで採算が悪化。三菱重工業は2010年、
商船建造を長崎造船所(長崎市)と下関造船所(山口県下関市)に集約し、神戸は潜水艦建造や
原子力事業に特化する方針を打ち出した。
式典に先立ち、同社の大宮英明社長があいさつし、「神戸の商船建造を終えるのは誠に残念だが、
培った技術を長崎や下関で継承し、発展させたい」と述べた。
●降りしきる雨の中、大勢に見守られて進水した
三菱重工業神戸造船所の最後の商船「エメラルドエース」
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
◎三菱重工業(7011)--神戸造船所
URLリンク(www.mhi.co.jp)
◎URLリンク(www.kobe-np.co.jp)