12/03/08 15:14:42.18
使用済みの核燃料の一部を再利用するウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX(モックス))燃料の
1トン当たりの平均額は約12億7000万円で、通常のウラン燃料の5倍近くもすることが本紙の調査で
分かった。
価格は各電力会社とも「具体的な契約に関係すること」として公表しなかったが、財務省の貿易統計や
取材から判明した。
再生したMOX燃料を原発で使うプルサーマルは、核燃料サイクル政策の柱の1つ。
ウラン資源の節約につながるとされてきたが、コスト面で疑問符が付きそうだ。
MOX燃料は国内で生産する能力がなく、フランスから輸入している。
2002年以降、中部、関西、四国、九州の電力4社が計5回にわたって輸入。貿易統計などによると、
輸入量は計53・4トンで、金額は計約676億5000万円だった。
1トン当たりの単価は、多少のばらつきはあるものの、平均すると約12億7000万円となる。
通常のウラン燃料の単価は、原子力委員会が昨年11月に公表した資料によると、同約2億7000万円。
MOX燃料はこの約4・7倍という計算になる。
MOX燃料が高額になるのは、使用済み核燃料からプルトニウムを抽出して再生するには厳重に管理された
施設が必要で、加工費が高くつくことが大きい。
MOX燃料を使う理由について、九電は
「核燃料の再利用はウラン燃料の節約につながる。確かに割高だが、全体の燃料費に与える影響は
大きくない」としている。
浜岡原発(御前崎市)4号機のプルサーマル計画延期を決めている中電は「コメントは差し控えたい」
としている。
ソースは
URLリンク(www.chunichi.co.jp)