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男性ならば、子供のころに一度はあこがれた「秘密基地」。近年、趣味に時間や投資を
惜しまない男性が趣味のスペースを兼ね備えたガレージや住宅を購入するケースが増えて
いる。別荘よりも安価で、家から近くに構えられるため、「秘密基地」として都市部に
住む男性を中心に支持を得ている。
■大反響、組み立て式や賃貸も
1月に大阪市内で開催された大阪モーターショー会場で、異色の出展ブースに注目が
集まっていた。全国でトランクルームを展開するライゼ(大阪市北区)が展示した
組み立て式ガレージ「ライゼホビーパーソナル」だ。
ライゼは「仲間と集まって自動車の話などで盛り上がる大人の秘密基地」をコンセプトに、
自分で組み立てられる同ガレージ(241万5千円~)を1月に発売。持ち家が多く、
土地に余裕がある大都市周辺を中心に、発売1カ月で問い合わせが約100件、見積もり
依頼が約20件寄せられるなど、高い反響をみせているという。
ガレージにはトイレやコンセント、水道、キッチンのほか、リモコン式自動シャッターも装備。
「ガレージはつぶれないように」とのニーズにも配慮した強固な構造も特徴のひとつだ。
また、同社はガレージの販売だけでなく、賃貸も手がけており、「ライゼホビー」は都市部で
人気を集める賃貸ガレージだ。
平成18年に賃貸を始め、現在は関西圏、首都圏を中心に30店舗以上、計200室以上に拡大。
中心の賃料は月額7万~8万円で、常に約9割が埋まる人気ぶりだ。オープンまでに満室になる
店舗も多く、キャンセル待ちの物件も少なくない。
同社のガレージの愛用者は、自動車やバイクの整備をはじめ、アウトドアグッズの保管、書庫
・書斎を求める人が多いという。サイズ変更や暖炉、薪ストーブの追加など、カスタマイズ性の
高さも人気の理由だ。
「男性の場合、子供時代の夢は大人になっても変わらない。“こういうガレージを待っていた”
という声が多い」。同社技術部SEマネージャーの広藤真一さんは話す。今夏には、自転車や
バイクユーザー向けにコンパクトなガレージも売り出す。
一方、住宅販売のハウジングギャラリー(大阪市鶴見区)が販売しているホビーハウス調住宅
「南恩加島ベース」(同市大正区)。コンセプトもずばり「大人のための遊べる秘密基地」として
設計された住宅で、モデルハウスには若年夫婦を中心に毎月20~30件の見学があるという。
ガレージや部屋の中に自転車を置くなど斬新な展示を試みており、「幅広く趣味を楽しめそう」
と見学者の評判も上々で、昨夏に11邸を売り出してからすでに半数が売れたという。
「子供が駆け回り、お父さんが秘密基地として楽しめるなど、ワクワク感を詰め込んだことが
受けている」(担当者)と、男の秘密基地は家族サービスにも一役買っている。
●ライゼが展開するキットガレージ
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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