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会津若松市は2012年3月2日、LibreOffice導入に当たって発生した問題とその対策、
および導入までの経過を公開した。同市はオープンソースのオフィスソフトである
OpenOffice.orgを利用していたが、2012年2月にその派生ソフトであるLibreOfficeに
移行した。
LibreOfficeは、OpenOffice.orgを開発していた米Sun Microsystemsが米Oracleに
買収されたことをきっかけに、OpenOffice.org開発メンバーが設立した「Document
Foundation」が開発しているオープンソースのオフィスソフト。会津若松市ではLibre
Officeのほうが、ソフトの改良のスピードが高く、Microsoft Officeとの互換性も高い
と判断した。
同市がLibreOffice導入にあたって遭遇した問題と対策の概略は以下のとおり。
・OpenOffice.orgとLibreOfficeの操作や初期設定の差異(Calcのキーバインディングなど)
対策:OpenOffice.org Calcと同じ設定にする手順を周知(運用上は、初期設定での
使用を推奨)
・LibreOfficeの起動が極端に遅い(独自に作成したインストールバッチで導入したパソコンの
一部ですべての「追加言語パック」が導入されていた)
対策:Windows操作の自動化ツール(UWSC)を利用し、カスタムインストールを実行する
バッチ処理に変更して対応
・LibreOfficeで外字を表示させる(OpenOffice.orgと同様に外字ファイルの複製が必要)
対策:バッチ処理をWindowsタスクに登録し自動実行
・OpenOffice.org Calcで作成したシート内の図形(線)がLibreOffice Calcで開くと位置ずれする
対策:図形をグループ化しておくとLibreOffice Calcで開いた時のズレが少ない
これらの現象の詳細や対策の手順は、同市のホームページに掲載されている。
●URLリンク(up.mugitya.com)
◎ [リブレオフィス導入までの経過](会津若松市)
URLリンク(www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp)
◎ [リブレオフィス導入時に発生した事例](会津若松市)
URLリンク(www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp)
◎URLリンク(itpro.nikkeibp.co.jp)