12/02/29 15:02:34.92
ソースは東洋経済オンライン
URLリンク(www.toyokeizai.net)
URLリンク(www.toyokeizai.net)
外食企業が相次いでチキン商品を強化している。
日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は2日からパンの代わりに
チキンで具を挟んだ「チキンフィレダブル」の販売を始めた。
ロッテリアも同日から「甘酢あんかけチキンバーガー」を投入。
日本マクドナルドも今後、大々的なキャンペーンを計画する。
空揚げ専門店も増えている。
日本唐揚協会によると、都内の専門店の数は現在、60店以上と、
2009年から6倍強に増えた。
もともと鶏肉は淡泊な味が日本人好みのうえ、安定的な調達ができることから
外食店での取り扱いが拡大。
08年以降、マクドナルドのチキン商材の強化に伴って、KFCとの
メニュー開発合戦が加速したうえ、09年に大分県の空揚げ専門店が東京に
相次ぎ上陸したことで、チキン商品への関心が高まった。
また、10年に口蹄疫で牛が敬遠されたこともあり、
「鶏料理が全体的に見直されるようになった」(日本唐揚協会の八木宏一郎
専務理事)。
東日本大震災以降、「余震懸念から家庭で油料理を控え、専門店で空揚げなどを
買う人が増えている」(同氏)という。
さらに、ここへ来て一段と増えた背景には、東日本大震災で主要生産県の
岩手県が被災したことがある。供給不足を懸念した食肉商社などが、
国産の代わりにブラジル産を大量に輸入。
ところが、出荷回復が想定以上に早かったうえ、昨年11月の暖冬の影響で
鍋商材が苦戦。ブラジル産在庫が瞬く間に膨らんでしまった。
農畜産業振興機構の推計によると、国産・輸入鶏肉を合わせた在庫量は
昨年11月末時点で前年同月末比3割増の14・8万トンに拡大。
大量在庫を抱えた食肉商社が、「処理のため、外食や小売り企業を
走り回っている」(関係者)。
在庫が膨らむ中、鶏肉価格は下落傾向にある。
ブラジル産鶏肉価格も1月末時点で前年同月末比25%下落したほか、
国産鶏も同1割強値を下げている。
実際、ファミレスチェーンのブロンコビリーは「価格が安いブラジル産鶏肉を
100トン買い付けた」(竹市靖公社長)。
2月は外食にとって閑散期ということもあり、ブームに乗じて商品を
拡充しやすい。当面、チキンフィーバーは続きそうだ。
(週刊東洋経済2012年2月18日号)
-以上です-