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患者の免疫を活発にしてがんを治療する「がんワクチン」の臨床試験で、
各地のすい臓がんの患者に投与して延命効果があるかどうか効果を確かめたところ、
有効性が確認できなかったことが分かりました。
東京大学医科学研究所の研究者らが設立したベンチャー企業、オンコセラピー・サイエンスは、
28日夜、NHKの取材に、全国の25の医療機関で行ったすい臓がんに対するがんワクチンの臨床試験の結果を明らかにしました。
臨床試験が行われたのは、大学の研究成果をもとに開発したがんワクチンで、
がん細胞の表面にあるペプチドという物質を人工的に合成して患者に投与し、免疫の働きを活発にしてがんを治療するのがねらいです。
進行したすい臓がんの患者153人を、抗がん剤に加え、がんワクチンを投与したかどうかで2つのグループに分け、比較したところ、
延命効果に統計上の差はなく、がんワクチンの有効性は確認できなかったということです。
この結果を受けて、ベンチャー企業とともに臨床試験を行ってきた製薬会社では、がんワクチンの開発計画を見直すことにしています。
ソース:NHKニュース
URLリンク(www3.nhk.or.jp)