12/02/27 23:41:29.41
「これからどうなるのか」。半導体大手のエルピーダメモリが会社更生法の適用を
申請した27日、主力生産拠点の広島工場がある東広島市に波紋が広がった。
生産の海外移転などこれまでも情報が錯綜(さくそう)。従業員や地域は「先行きが
見えない」と不安を募らせる。
「驚かせて申し訳ない」―。広島工場では27日午後、役員と弁護士が社員約500人を
集め事態を説明した。「給料もこれまで通り支払う。明日からも通常通りの業務を続けて
ほしい」との話があったという。
市内に住む男性社員(44)は「説明はあったが不安は大きい。先行きが見えないので節約
しなければ」。派遣社員男性(29)も「5年も勤務しているので残念。雇用はどうなるのか」
と心配する。
同工場には約2400人が勤める。社員のほか派遣社員や関連企業など、雇用は地元中心。
広島西条公共職業安定所の畑岡陽子所長は「雇用は守るという今までの方針が継続される
よう、動向を注視したい」と話した。
市内で飲食店を営む徳森昌広さん(42)は「リーマンショックのころの落ち込みがまた来る
のでは」と気をもむ。東広島タクシーの山田伸二社長も「関連企業の社員の利用も多く、
影響は大きい」と心配した。
広島大は同工場と産学連携を進め、卒業生の就職先でもある。広島大地域経済システム研究
センター長の伊藤敏安教授は「事業再生を図ろうとすれば人員削減、施設の縮小・廃棄を
覚悟しなくては」と懸念を示した。
東広島市も情報収集に追われた。市の石丸敏和産業部長は「市はこれまで設備投資額の5%
など累計で数億円の助成をしている」と訴える。
再建に期待する声も相次いだ。東広島商工会議所の岸田正之会頭は「設備や技術力はある。
更生法の適用で建て直しを進めてほしい」と述べた。蔵田義雄市長は「広島県と対策本部を
立ち上げた。情報収集に努め、連携して取り組んでいきたい」とのコメントを発表した。
●経営破綻したエルピーダメモリの広島工場
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
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