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石油・ガスの資源開発事情に詳しい石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の
石井彰・特別顧問は、サハリン1のパイプライン構想が頓挫した背景を次のように解説する。
「通常、3000キロ以下の距離であればLNGよりもパイプラインのほうが
コストが安いのは業界の常識。パイプラインを敷設すれば近くの工場やIPP(独立発電事業者)
に燃料を供給できる。パイプラインの存在自体が競争を促進する。日本ではLNG基地は電力と
ガス業界しか持っていないので、電力業界は何としてでもパイプラインを阻止したかった」。
パイプラインが各地の都市ガス網などと接続すれば、工場は燃料調達が容易になるため
ガスタービンによる自家発電を導入しやすくなる。東電が福島原発の事故で急減した
供給力を補うために増強した中心戦力もガスタービンだ。新規に大型発電所を建設する場合に比べ
圧倒的に早く導入できるのが特徴で、本格的なパイプラインが整備されれば、
小規模だが設置しやすいガスタービン群による分散型電源ネットワークが実現していたというのだ