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今回高いLNGを買わされたのは授業料と考えるしかない。
カタールにとっても渡りに船だったかもしれないが、あれがなかったらヤバかったかも。
米国産シェールガスの輸出が認められたって、いつまで続くか分からない。
開発段階で公害を引き起こしてるから、かつてのゴールドラッシュ、日本でも戦前から戦後20年ぐらい続いた石炭ブームみたいに
採掘後に公害や、土地の陥没 有害物資の流入とか様々な後遺症を残す。
米国での値段が安いといっても、そういうことを覚悟の上で、自分の国で使う用に業者がボコボコ開発してる。地産地消だしな。
因みに韓国が米国産の購入に成功したのは、国内で反対しようが議会が批准しなかろうがFTA締結したから。
米国と このことで交渉すると、必ず農産物、沖縄、日本郵政とかの問題も絡んでくる。
ウクライナだけでなく、西欧諸国もパイプライン引いて依存してたら3~4倍に吹っかけられたことある。
ロシアの場合は、日本に価格の事で吹っかけるより、ロシアも選挙がもうすぐあるし、北方領土問題や露国内の政治情勢で変化しうるリスクの方が高い。
ただ地理的に近く経済性もペイするから、北海道や北陸で使う分ぐらいはパイプラインなりで買ってもいいだろうが。
高値掴みの一番の原因は、亀井が言うように総括原価方式で、安く買うインセンティブが働かなかったこと。
また石油ショック後の日本のエネルギー政策の基本が「高くても安定供給」だから。
また資源エネルギー庁も認めてるように、化石燃料は地域偏在激しい石油だけ備蓄しとけば何とかなる が誤算だったこともあるな。
まあ日本の採るべき道は、中東、マレーシア、インドネシア、ロシア、米国、オーストラリアに、今後も分散し
米国に対しては、イランやロシアとのエネルギー貿易での距離をカードに交渉するだな。
更に中東依存の原因の一つが、港湾設備の充実にあるから、
天然ガスが出る他地域の国での そういう設備インフラへの投資も日本国としてやるべき。
また最近のガス開発で、円高でも高い技術の日本製でなきゃ という鋼材の輸出も伸びてる。
日本製鋼所や住友金属などホクホクしてるが、そういう開発機材の供給も交渉材料になると思うがな。
そうやってシノいでるうちに、日本の人口も減るし、再生エネや省エネで消費も減り、メタンハイドレートの実用化もできてるかもな。
が、なにより備蓄に勝る交渉法無し が鉄則。
今後ホルムズ海峡で何かあった時、石油については200日備蓄ある日本より 大慌てする国が多数出ると思うよ。
ただ常温保存の原油と違い、天然ガスを低コストで備蓄するのを どう可能にするかも課題だ。
技術革新でLNGを低コスト長期間 高品質で備蓄する技術の開発も大切で、これにより世界的に価格下落につながるかも。