【メディア論】文藝春秋の自殺--池田信夫(経済学者) [02/26]at BIZPLUS
【メディア論】文藝春秋の自殺--池田信夫(経済学者) [02/26] - 暇つぶし2ch1:ライトスタッフ◎φ ★
12/02/26 14:09:12.17
週刊文春の「郡山4歳児と7歳児に『甲状腺がん』の疑い!」という記事が論議を呼んでいる。
この記事を書いたのは「自由報道協会理事」のおしどりマコなる芸能人だ。

事実関係は単純で、北海道新聞が報じているように「札幌市内の内科医らが22日までに、
福島第1原発事故に伴う放射能の影響を懸念して同市に避難している18歳以下の170人を
対象に無償で甲状腺検査を実施、全員に問題がなかった」。くわしくいうと、この検査を
実施した杉沢憲医師が説明するように

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 当時18歳以下が、309名中170名。結節やのう胞認めなかったのは136名で80% 5mm以下の
 結節や20mm以下ののう胞30名で17.5%。福島医大がB判定とした5.1mm以上の結節や
 20.1mm以上ののう胞を認めた方は4名1.3%。C判定で直ちに二次検査要するのは0%。
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という普通の検査結果だ。これがなぜ「甲状腺がんの疑い!」という記事になったのだろうか。
週刊文春とおしどりマコの記者会見は混乱していてわかりにくいが、問題は

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週刊文春「2名の方は細胞診を受けてない。ガンではないと厳密には確定してない
 というのが編集部の理解」
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という「理解」である。「良性の甲状腺結節」というB判定を受けた2人の子供が細胞診を受けて
いないから「甲状腺がんの疑い!」だというのだ。この「週刊文春デスク」はいい年をしている
ように見えるが、精密検査を受けたことがないのだろうか。

「しこり」や「結節」などというのはありふれた症状で、2割ぐらいに見つかるのは当たり前だ。
今回はエコー検査をしているので、そこで「良性」と診断されたら終わりである。検査で悪性の
疑いがあれば細胞診を行なうが、この場合はC判定がゼロなのだから「全員に問題がなかった」
という北海道新聞の記事が正しく、文春の記事は明白な誤報である。

良性腫瘍(結節)と悪性腫瘍(癌)はまったく別物で、前者が後者に発展することはまずない。
もちろん癌になる可能性はゼロではない。日本人の50%が癌になるので、当の子供が将来、
癌になる可能性もあるが、それと原発事故との因果関係は考えられない。低線量被曝による
晩発性障害が1年未満で発症することはありえないからだ。

このように今回の記事は、初歩的な医学的知識もない記者が取材源の話を歪曲し、それを
無知なデスクが通したものだ。自由報道協会の記事がでたらめであることに今さら驚く人は
いないだろうが、これを文春がトップ記事にしたことは重大だ。

朝日新聞のような左翼メディアが「空気」に迎合してデマを流すのはいつものことだが、文春は
そういう風潮に対して「水を差す」のが本来の役割であり、今回の無責任な報道は保守メディア
としての自殺行為である。文春は「続報で追及を続ける」などという恥の上塗りをやめ、杉沢
医師と被災者に謝罪すべきである。

◎執筆者/池田信夫(経済学者)

●参考動画/おしどりマコ氏・「週刊文春」編集部 緊急記者会見
URLリンク(youtu.be)

●参考/togetter--おしどりマコ・週刊文春編集部緊急記者会見
URLリンク(togetter.com)

URLリンク(blogos.com)


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