12/02/25 11:39:09.60
旬の芸能人を起用した大量のテレビCMで華やかなイメージの「ソーシャルゲーム」。
だが水面下ではゲームの枠を超えた異常な事態が進行していた。レア(希少)なカードを
得るためギャンブル性の高い「ガチャ」に10万円以上もつぎ込むユーザー。それらを
対象にネットオークションでカードを売りつけ、月間で数百万円を荒稼ぎするユーザー。
ついにはカードが複製される不正行為も発覚した。莫大な金銭が動く一大「カード市場」
の内幕とは。
きっかけはインターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」だった。
「カード増殖方法流出。これでいいかな? まあ間違ってても別にいーや、俺スーパーレア
持ってないし(中略)増殖して転売する人が出てきています注意」―。
2月19日、日曜日の未明、ソーシャルゲーム関連のスレッドにこんな投稿が載った。
不正行為の手順を示した告発だ。舞台は「TOKIO、ドハマリ中。ド、ド、ドリランド」
のCMでおなじみの「探検ドリランド」。グリーが自ら携帯電話向けゲームサイト
「GREE」で提供する人気のカードバトルゲームで、数百万人規模の登録ユーザーがいる。
投稿には、システムのバグ(不具合)を突いて、手持ちのカードをいくらでも増殖できる
方法が記載されていた。次々と増殖に成功した証拠画像がアップされるなど、試したユーザー
が狂喜乱舞。それが広くネット上に伝わり、一時、騒然となった。
■売買が常態化、3カ月で約4億円が換金
ドリランドはより強いカードを集めながら宝を求めて探検を進めるグリーの看板ゲーム。
時折、遭遇する「ボス」や「キングモンスター」と戦い、勝つと先に行ける。ただ、途中から
勝つためには仲間の協力や、強いカードが必要となる。
強いカードは1回300円ほどの「ガチャ」を回せば入手しやすい。ガチャとは「ガチャガチャ」
を模したカード販売のシステム。強いカードほど出現する確率が低く、ユーザーは出るまで
何回もガチャを続けることになる。ゲーム提供会社にとっては、これが主な収益源。なかには
10万円以上使っても入手できない希少な「レアカード」も存在し、保有するユーザーは羨望の的だ。
そうしたレアカードの複製が流通すれば、ゲームバランスが著しく崩れ、不公平感からユーザー
離れが進む恐れがある。希薄化でレアカードの価値が下がり、ガチャの実入りも減ってしまう。
屋台骨を揺るがしかねない憂慮すべき事態に、グリーは対応を迫られた。
19日昼、グリーは「不正利用が発生している可能性があるため、トレード機能を一時停止させて
頂いております」と告知。カードが流通しないようにする応急措置をとった。その後、不正行為
を確認したグリーは21日昼ごろから一部ユーザーの複製カードを順次、削除。アカウント停止
などの処分を行ったうえで、21日18時ごろトレード機能を再開させた。
一応の収束をみた「ドリランド騒動」。しかし問題の根と尾は依然として残ったままだ。(※続く)
●参考 ●URLリンク(alp.jpn.org)
◎URLリンク(www.nikkei.com)
2:ライトスタッフ◎φ ★
12/02/25 11:39:20.78
>>1の続き
「システムの不備を突いた増殖」という表層的な事象だけをとらえれば、従来のゲームでいう
「裏技発見」で済む。だが今回の問題はそんな生やさしい話ではない。有価証券が何枚も偽造
されるようなことが水面下で起きていた可能性が極めて高いからだ。騒動の背景を探ると
「ゲームアイテムの換金が常態化」していたことが事態をより複雑に、そして大きくしていた。
ネットオークションにおけるドリランド関連の取引額は、驚くほど多い。
オークション情報サイト「オークファン」によると、過去90日間に「ヤフーオークション
(ヤフオク)」で取引が成立したドリランド関連の落札件数は約5万8800件。額にして
じつに4億円超。単なるデジタルの「絵柄」が、月間1億3000万円以上も現金に換金されて
いた。同期間にカードを売却した出品者数は約3万5000人もいる。大多数の動機は「新たな
強いカードを得るための軍資金にしたい」「ガチャへの投資を回収したい」「引退を機に
換金したい」といった具合だろう。ところが。
■3万5000人中、上位30人で1億2000万円超
「ヤフオクでの過去90日の『ドリランド』関連出品を調べたら、上位30人で1億2000万円の
取引高。1000万以上の売り上げを出しているユーザーも2人いた」―。
不正行為が発覚した19日夜、モバイル向けアプリ開発などを手がけるアサップネットワーク
(東京・品川)の西山圭社長のつぶやきがツイッター上を駆け巡った。西山社長がオークファン
のデータを分析したところ、約4億円の4分の1強を3万5000人の上位30人が稼いでいること
が分かった。
そのトップを誇る、熊本県を発送元とする「C」さんは、不正行為が発覚する数カ月前から
一部の掲示板などでは有名な存在だった。
「新SSR 愛騎士リンコ 完全フルステ 技MAX」「大祓師セイメイ 水神 完全フルステ
超稀少」……。Cさんの過去の出品を検索すると、呪文のようなタイトルが無数に出てくる。
だがドリランドを知る者には驚きの品ぞろえだ。並ぶのは550種類以上あるカードのうち
最も人気が高い「SSR」のカード。「ノーマル」「レア(R)」「スーパーレア(SR)」
のさらに上位で、希少性も強さも最上級を誇る。
「フルステ」とはカードが即戦力であることを意味する。ガチャで運良くレアカードを手に
入れたとしても、そのカードが持つ攻撃力や防御力といったステータスは「レベル1」の状態。
ユーザーは、潜在能力の上限値まで育てる必要がある。地道で膨大な時間と労力がかかるが、
Cさんはそれすらも完了済みの最上級のカードを、昨秋から大量に出品し始めた。
■1人で1500件、3100万円以上の落札総額
Cさんの売り上げは昨年11月以降、月間で550万円、850万円、950万円と推移。今年2月は
不正行為が発覚した19日からぴたりと出品が止まったが、10日を残して770万円ほどに達して
いる。ヤフオクに残る履歴を積み上げると、その数1500件超。金額は3100万円以上にのぼる。
※長文記事のため、以下割愛。まだまだ続く全文はソース記事をご覧ください。
3:名刺は切らしておりまして
12/02/25 11:40:46.84 jc62W4Zl
グリもモバゲもチョンのしのぎ