12/02/24 13:26:13.94
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ソフトバンクが昨年10月に設立した電力事業の子会社「SBエナジー」が早速、
太陽電池業界に波紋を投げかけている。
SBエナジーは、北海道帯広市と苫小牧市の計3ヵ所で太陽電池パネルの
性能評価を行う太陽光発電試験場を建設。
今年1月31日から、日本メーカー7社と海外メーカー3社の10社のパネルについて、
発電特性をリアルタイムで公表し始めたのだ。
太陽電池の発電量などの比較試験は、NTTファシリティーズがNEDO
(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業を経て今年2月に山梨県内に
完成させた実証サイトがあるが、リアルタイムの発電量などを公にするものは初めて。
企業、
家庭を問わず誰もが容易に特性を比較できるようになるため、パネルメーカーからは
「ここまであからさまになるとインパクトは大きい」(電機メーカー担当者)と
戦々恐々としている。
試験場では、10社のパネルが並べて設置されているが、枚数や合計の定格出力は
バラバラ。さらにSBエナジーはデータの補正を行わず、そのまま全体発電量の
生データを公開しているため、「発電性能」を比較するためには、出力1ワット当たりの
発電量を見るのが一番わかりやすいことになる。
すると、驚くべき結果が明らかになってきた。
一例として、帯広試験場の20日のデータを参考にしてみよう。
1ワット当たりの発電量では、化合物系のCIS薄膜を製造する
日本のソーラーフロンティア社が6.58ワットで1位だったが、
2位、3位には、ともに中国系メーカーのサンテックパワー(同6.26ワット)、
インリーグリーン(同6.15ワット)のパネルが入ったのだ。
太陽光を電力に変換する割合である「モジュール変換効率」で世界最高峰の16.8%を
誇るパナソニックのHIT太陽電池は6位に当たる6.06ワット。
国内シェア1位のシャープは5.82ワットと、10社中、8位と下位に甘んじた。
低価格の中国メーカーと、品質・性能で上回る日本メーカーという一般的に
語られてきた構図は、ここではまったく当てはまらないことになる。
-続きます-