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原発事故を受けて再生可能エネルギー導入の必要性が高まるなか、地中深くにある
高温の蒸気を利用した地熱発電について環境省の検討会は、開発が規制された
国立公園などの一部の地域については公園の外などから斜めに井戸を掘ることを
条件付きで認める基本的な考え方を示しました。
地熱発電は、地下深くにある高温の蒸気や熱水を取り出して発電するもので、
火山の多い日本は世界3位の資源量を保有しているとされています。
一方で、蒸気などが出る熱源のおよそ8割は、国立公園と国定公園の保護が必要な
「特別地域」にあり、昭和49年の国の通知で開発が厳しく規制されたため、地熱
発電の新規の開発はあまり進んでいないのが実情です。
原発事故を受けて、再生可能エネルギー導入の必要性が高まるなか、環境省の
検討会は14日、公園内での地熱発電の開発について基本的な考え方を示しました。
この中では、これまでの通知を廃止し、公園外の地域などから「特別地域」の
地中に向かって斜めに井戸を掘る方式を地上の景観に影響を及ぼさないという
条件で認めるとしています。
ただし、特別地域の中でも保護の必要性が特に高い「特別保護地区」と「第1種
特別地域」の地中まで井戸を掘ることは認めていないほか、特別地域の中から
直下に井戸を掘ることは地上への影響が大きいとして認めていません。
環境省は、この考え方を基に検討を進め、来月中には新たな開発の方針を決める
ことにしています。
◎URLリンク(www3.nhk.or.jp)