12/02/13 18:57:11.29
インフルエンザが全国的に猛威を振るい、小中学校の学級閉鎖が相次ぐなか、サラリーマン
にはちょっと気になるデータが発表された。「仮病」で会社などを休む回数にも地域性が
みられるというのだ。上司のみなさん、部下から「体調が悪いので今日は…」と申告が
あったら要注意かも。
国立感染症研究所によると、全国の医療機関を5日までの1週間に受診したインフルエンザ
患者数を推計すると約213万人。各都道府県の定点医療機関ごとの患者数は1医療機関
あたり42・62人となり、過去10年で2番目の多さとなった。
一方、1月23日から29日の期間の平均報告件数は別表〔1〕のとおりとなった。報告数が
増え始めたのは昨年10月中旬からで、感染者の約84%はA香港型ウイルスと診断。かつて
「香港風邪」といわれた同ウイルスの流行は5年ぶりという。
全国の小中学校では学級閉鎖が相次いでいるが、サラリーマンの世界に“会社閉鎖”はあり得ない。
うがい、手洗い、マスク着用の励行と十分な睡眠で感染を予防するしかない。そんななか、
気象予報会社のウェザーニューズは先ごろ、2万175人を対象に「風邪」に関するさまざまな
アンケートを実施した。
その中で最も興味深いのが、「仮病」に関するものだ。過去に風邪などを理由とする仮病を使った
回数を回答してもらったところ、33%は仮病経験なしだったが、全国平均は4・28回。男性は
4・16回、女性は4・34回で、女性のほうが若干多かった。中には21回以上の“常習犯”も
7%いたという。
それ以上に気になるのが「都道府県別仮病を使った回数」ランキング=同〔2〕。仮病を使った
回数を県別にランクしたもので、1位は6・99回の福井県。計算上、福井県民はこれまで、
最下位の高知県民(2・94回)より約4回も多く、ズル休みをとってきたことになる。ただし、
今シーズンのインフルエンザ報告件数で、福井県は74・88ポイントとダントツの1位。
今冬に限っては、本当に職場や学校を休まざるを得ない県民も多そうだ。
温暖な気候で知られる宮崎県民の仮病回数が、5・26回で2位に食い込んだのはかなり意外。
同〔3〕の「昨年風邪を引いた回数」ランクでは2・02回で47都道府県中44位と、全国的
にも風邪をひきにくい県民性だけに、ギャップの大きさが際立つ。仮病回数5・08回で3位に
なった富山県は、昨年風邪をひいた回数が2・76回で1位。寒さの厳しさゆえ、仮病を使う人も
実際に風邪をひく人も多いようだ。
一方、ウソをつかない実直さが如実にうかがえるのは、仮病ランクで44位の和歌山県(3・25回)
と45位の石川県(3・14回)。それぞれ、昨年風邪を引いた回数ランクで46位(1・94回)、
45位(1・95回)と全国的に極めて少なく、両県とも風邪に強く仮病も使わない質実剛健な
県民性といえる。
「出身県でわかる人の性格-県民性の研究」(草思社)の著者で出版プロデューサーの岩中祥史氏は、
「上位3県は、いずれも“嘘つき”ではなく、逆に正直に仮病の回数を明かした正直者の県。とはいえ、
仮病の回数が多いのは事実でしょう」と話す。(※続く)
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