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「夢の発電」として期待されるレーザー核融合による発電の実現を目指し、
浜松ホトニクスや関西電力などが参加する「レーザー核融合技術振興会(IFEフォーラム)」が、
レーザー核融合発電の国家プロジェクト化を目指す委員会を年度内に立ち上げる方針を固めた。
大阪大を中心に実験炉の設計作業を進め、1年後をめどに文部科学省の核融合研究作業部会に、
「実験炉」プロジェクトの実施を提案する。
これに関して文科省は
「学術研究の進捗(しんちょく)度を評価・判断した上で、今後の予算を検討していく」(研究開発局)
としている。
太陽の中心部で起きている核融合反応を人工的に作り出し、そこから発生した熱で蒸気タービンを
回すという発電の仕組み。
核融合は、核分裂反応による原発とは違って、抑止力が働く「安全性」が確保され、
発電で出される放射性物質の量も少ないとされる。
阪大は、レーザーで燃料の原子核を融合させる実験に取り組んでいる。
レーザーで燃料を瞬時に高温に加熱して圧縮した上で、別のレーザーを打ち込んで点火させる
「高速点火方式」。
阪大は、レーザー照射で燃料を5000万度に高める実験をしており、1000万度まで加熱することに
成功している。
浜ホトが開発した半導体レーザーを利用することで、発電の実現可能性が高くなった。
次の段階に進むためには、実際に電気を取り出す実験炉が必要だが、
国からは研究費用の補助などはなく、大学や企業だけでは必要な規模の実験ができないのが現状だ。
関電や浜ホトなど有力企業が名を連ねた委員会は、実験炉を国家プロジェクトとして提案するための
準備を進める。
2012年度予算案では、磁力を利用する方式で核融合を起こす国際熱核融合実験炉(ITER)の
計画に文科省が51億円を盛り込んでいる。
米国では国立点火施設(NIF)で、阪大と同様のレーザー方式による燃料点火が3年以内に
計画されている。
■レーザー核融合発電
強力なレーザーを燃料物質に当てることで核融合反応を発生させ、その熱でタービンを回す発電技術。
核融合反応を起こしやすい性質の「重水素」と「三重水素」をプラスチックケースに染み込ませた
直径数ミリのカプセルが燃料になる。
燃料が海中に豊富にあるリチウムから生成するため、資源が枯渇する心配はないという。
ソースは
URLリンク(www.chunichi.co.jp)