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インターネットの普及により、楽曲のネット購入(ダウンロード)や違法配信が急増し
、世界的にCDが売れなくなっています。しかし欧米の音楽業界では最近「CDが売れない
のは、本当にネットの影響だろうか?」との疑問の声が出始めています。なぜなら昨年、
全世界で約1500万枚も売れたCDが登場したからです。
2007年にデビューした英ロンドン出身の23歳の女性シンガー・ソングライター、
アデル。彼女が昨年1月に発売した約3年ぶり2作目のアルバム「21」です。英米を
はじめ主要24カ国のヒット・チャートで1位を記録。本国である英国では340万枚を
売り、全英チャート史上初となる年間300万枚超えの新記録を達成。今世紀、最も売れ
たアルバムとなりました。米国でも568万枚を売り、このアルバムからの初シングル曲
「ローリング・イン・ザ・ディープ」は全米チャート(米ビルボード誌集計)の昨年の
年間チャートで1位となりました。独の調査会社の最新調査によると、「21」の昨年の
全世界での売り上げ累計は1530万枚で、1500万枚を超えました。
RIAA(全米レコード協会)などによると、全世界でこれまでに最も多く売れたアル
バムは米歌手マイケル・ジャクソンの「スリラー」(82年)で1億1000万枚。2位
は英バンド、ピンク・フロイドの「狂気」(73年)で5000万枚。3位は豪州のメタル
バンド、AC/DCの「バック・イン・ブラック」(80年)で4900万枚です。
しかし、こうした数千万枚規模の売り上げ記録を誇る作品は、ネット普及前の80年代
以前に発売されたものがほとんど。ネット時代には数百万枚売るのも至難の業で、日本
以上にCDが売れない米国では「5万枚売れたら万々歳」(業界筋)といったお寒い状況です。
そんなアデルの異常人気ですが、注目すべきは、楽曲の質と、繊細ながらも23歳とは
思えぬ堂々とした歌唱力の高さがCDの売り上げに直結しているということに尽きます。
米黒人ルーツ音楽である1950年代~60年代のソウルやR&B(リズム・アンド・
ブルーズ)を忠実に踏襲した古典的な楽曲群は、電子音にまみれたお子様向けの単調な
ダンス音楽ばかりの昨今の欧米の音楽シーンの中では異質な輝きを放っていました。
ソース:MSN産経west
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
(つづく)