12/01/16 11:16:32.34
大学生の就職活動が昨年12月に例年より2カ月遅れてスタートした。
長引く不況の影響で、平成25年卒の大学生求人倍率も低迷するとみられる中、外
国人留学生が企業の採用担当者の熱い視線を集めている。
ただでさえ就職難の荒波にもまれている日本人学生は過酷な競争を強いられている。
20年以上前から外国人留学生の採用を進めてきたパナソニックでは、
平成12年ごろ約30人だった外国人社員が23年12月時点で約250人に増加。
中国をはじめアジア諸国の採用が増えており、「変化への対応力を高めるため」
(担当者)とその狙いを説明する。
外国人留学生の採用については、パナソニック以外にも「国内の労働人口減少に備え、
国籍を問わず高度な人材を確保する」(サントリーホールディングス)、
「売り上げの約8割が海外という中で、母国と日本の架け橋を担ってほしい」(大日本スクリーン製造)
など前向きな企業は少なくない。
各社の狙いはさまざまだが、採用条件における外国籍をプラス材料ととらえるむきが増えているようだ。
就職情報サービスのマイナビが昨年9月、国内1757社から回答を得た平成24年の
新卒内定状況調査によると、外国人留学生を採用した(する予定)と答えた企業は
10・7%。
上場企業では27・1%と日本人留学生の18・1%を9・0ポイント上回り、
採用者の評価のポイントが語学力だけでないことを示す結果となった。
「外国人留学生のほうが積極的で、キャリア志向も高い」。
東京や大阪などで就職セミナーを主催するマイナビの広報担当者は、日本人と外国人学生の差を
こう指摘する。
大阪市内で1月7日に開催された「外国人留学生のためのマイナビ就職セミナー」に参加した
中国人留学生の鄭潔(てい・けつ)さん(21)は
「就職活動をするのは日本だけ。マーケティングの仕事に就きたい」と話す。
学生時代の研究などとからめ、就きたい仕事を念頭に1人で動く外国人留学生に比べ、
日本人学生には就職セミナーに友達同士で訪れ、企業規模を重視して同じブースを仲良く回る
ケースも少なくない。企業の説明が終わった後も積極的に人事担当者へ話しかけるのは外国人留学生だ。
「友達でもしたい仕事は違うはずなのに、なぜ同じブースを回るのか」(マイナビ)と首をかしげる。
マイナビの調査によると、平成25年卒の外国人留学生採用を予定または検討中と答えた企業は
32・8%で、上場企業では58・6%と前年を大きく超えた。
メーカーが中心だった採用は小売りや外食など非製造業でも進み、競争の場は広がる一方だ。
少子化や大学の乱立で成績が振るわずとも大学生になれる時代に突入し、
「大学生全体のレベルが低下したことも外国人の積極採用を招いている」(マイナビ)。
グローバル競争の真っただ中にある企業にとって内向きで安定志向の強い日本人学生は物足りず、
外国人留学生と比べると見劣りするという。
企業の求める人材像と大きなギャップを生じてしまった今どきの日本人学生に、生き残る道は
あるのだろうか。
ソースは
URLリンク(www.sankeibiz.jp)
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