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2012年1月2日、ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン博士は
米紙ニューヨーク・タイムズのコラムで、2012年の中国経済の行方を分析した。
香港紙・文匯報(電子版)が伝えた。以下はその内容。
このような状況を想像してみて欲しい。
近年の経済成長は巨大な規模の建設業の繁栄によるもので、その繁栄を推進する原動力は
高騰する不動産価格。
経済成長はバブルの典型的な特徴を示している。
融資は急速に伸びているが、その大部分は伝統的な銀行融資ではなく、政府の規制を受けない
「影の銀行システム」によるもの。そのバブルが今、弾けかかっている。
これは80年代末の日本のことだろうか?それとも、2007年の米国?
実は、中国の今を描写したものだ。
もはやこれ以上の激震に耐えられそうもない世界経済だが、中国が次の震源地となりそうな
気配を見せている。
過去10年、中国経済で最も目を引いたのは、家庭の消費は伸び続けているものの、経済全体の
成長ペースには遅れをとっていること。消費がGDP全体に占める割合はわずか35%で、
米国の約半分にすぎない。
では、誰が中国で生産された商品やサービスを買っているのか?
答えの一部は当然、我々米国人ということになる。
だが、さらに大きい部分を占めているのは投資性の支出で、それはGDPの半分に迫る勢い。
こうした投資を後押ししているものが、膨れ上がる不動産バブルである。
2000年以降、不動産投資がGDPに占める割合は倍増を続けている。その増えた部分の大部分が
建設関連企業であることは間違いない。
今、バブルは弾けかかっている。
それが中国経済、そして世界経済にどれほどの損害を与えるのか?
中国は取るべき措置を取っているから心配ない、との声もあるが、こうした言い方は
80年代に日本のバブルが弾ける前にも聞いたことがある。
その後も米国は「日本のようなミスは絶対に繰り返さない」と言いながら、結局、さらに
ひどい事態に陥っている。
筆者の心配が単なる杞憂に終われば良いのだが、心配しないわけにもいかない。
今の中国は我々が今まで目にした他の国・地域の経済が衰退していく状況と良く似ている。
世界経済は欧州危機ですでにかなりの痛手を負った。これ以上の危機が加わらないことを
願っている。
ソースは
URLリンク(www.recordchina.co.jp)
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