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神戸製鋼所は21日、中国に日本勢で初となるアルミニウム板の一貫工場を新設すると発表した。
現地同業と合弁で400億円を投じ、2015年に生産を始める。
今後、拡大が見込める自動車向けアルミの需要を取り込み成長力を確保する。
現地生産を増やして円高リスクに対応する狙いもある。
エアコン用アルミ材で中国大手の江蘇常●(かねへんに呂)●業と合弁で、
中国内陸部の内モンゴル自治区にある包頭市にアルミの溶解から鋳造、
圧延まで手掛ける一貫工場を新設する。年間生産能力は20万トン。
合弁会社の出資比率は神戸製鋼が80%、江蘇常●は20%。
中国には合金や圧延など高い技術力が必要な自動車用パネル材を生産できる工場はない。
自動車材など高機能品に特化すれば多額の投資をしても十分、回収できると判断した。
新工場稼働後、年間数百億円規模の売上高が見込めるもよう。
中国のアルミ板市場は鍋釜や建材などが中心だが、足元で500万トンと日本の4倍以上だ。
経済成長に伴い缶材や自動車材へとアルミ板の用途は広がる見通しで、
市場規模は20年に2倍の1千万トンに拡大すると神戸製鋼は予測する。
一方、日本市場は伸び悩んでおり、事業拡大には海外需要の獲得が不可欠だった。
従来、アルミ板は国内で生産し、2割程度をアジア向けに輸出していた。
現地生産を増やすことで円高のマイナス影響を軽減する。
神戸製鋼はアルミ圧延品で国内3位で、11年3月期のアルミ・銅事業の売上高は3040億円。
トヨタ自動車の「プリウス」に採用されるなど自動車用パネル材に強く、同材の国内シェアは50%超。
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