11/12/17 23:33:12.16
(>>1の続き)
一方で全日空は08年、搭乗回数によるランクアップを廃止した。「運賃を多く支払った人に
見合ったステータスを与え、不公平感を無くすため」と担当者は説明するが、
「短い距離で回数を稼ぐ『修行』対策では」という声もある。
どんな人が「修行僧」になるのか。関係者によると「30歳から40歳代の男性が多い」というが、
最近では普通の主婦にも広がっている。横浜市の主婦鶴田紀子さんも旅行好きが高じて「修行の道」に入った。
昨年12月25日、カナダ・バンクーバー国際空港の搭乗ロビーで、鶴田さん夫婦はソファに陣取り、
タブレット端末を操っていた。探していたのは帰国後、年内中に乗れる国内便だった。
上級会員を目指していた鶴田さん夫婦は、規定ポイントを達成するため、カナダ往復を決行した。
ところが、現地のホテルで航空会社のホームページを確認して青ざめた。
計算違いでポイントが足りず、しかも期限の12月末まであと数日。
東京と沖縄の往復ならどうか。鶴田さんは必死に電卓をたたいてポイントを計算したが、
わずかに足りない。だが、大阪を経由すれば、ボーナスポイントが倍になることに気づいた。
「おー、足りる」。奮闘すること約40分。帰国便の搭乗開始アナウンスが始まる寸前、
伊丹経由の羽田―那覇便が取れた。
何が「修行」の魅力なのだろうか。
「ステータスを得た、という達成感ではないでしょうか」というのは月刊エアライン別冊編集部の
佐藤言夫編集長(42)だ。「山登りに似ています。実利だけを考えると割に合わないとは思いますが」
(以上)