11/12/13 20:16:28.79
薄利多売はもう限界-。大胆な値引き合戦を繰り広げてきた大手牛丼チェーン3社の11月の売上高が、
そろって前年同月比割れした。フトコロさみしいサラリーマンにはうれしい値引きでも“常態化”してしまい、
売り上げアップのカンフル剤の効果が薄れたようだ。
吉野家ホールディングスの「吉野家」、ゼンショーホールディングスの「すき家」、松屋フーズの「松屋」の
11月「月次売上高」が出そろった。
「吉野家」は、16~24日に牛丼並盛りを110円引きの270円としたが、前年同月比6・4%減で4カ月連続の前年割れ。
客数も5・9%減で同じく4カ月連続マイナスとなった。
11~24日に牛丼並盛り280円を250円に値引きした「すき家」も1・3%減と3カ月連続のマイナス。
17~24日で80円引きの240円とした「松屋」も4・5%減とふるわなかった。
3社が値引き合戦を展開した今年1月は「すき家」14・1%増、「松屋」13・5%増、「吉野家」5・4%増と
前年実績を上回り、売り上げアップの原動力となっていただけに意外な印象だ。
11月の前年割れについてゼンショーHDは「天候不良も影響」、吉野家HDも「値引きしていなければもっと
マイナスだった」と説明。2009年末から本格化した値引きキャンペーンは「すき家」や「松屋」は今年すでに
7回目に達しており、少ない小遣いで昼食代をやりくりするサラリーマンにとってはありがたいが、
常態化で意外感が薄れている。
牛丼好きで通る獨協大教授で経済アナリストの森永卓郎氏は「3社にはそれぞれ独特の味わいがあるため、
サバイバル的な値引き合戦の末、敗退するチェーンが出るようになれば、ファンを失望させる。
こうした消耗戦は、長い目で見れば消費者のためにならない」と指摘している。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)