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「身を守る」をテーマに、アイデア商品を生みだしてきた富山県の町工場が、
放射線を遮る鉛を使った靴の中敷きを製品化した。
被災地で役に立てばと増産に乗り出している。
富山県高岡市の安全用品企画・販売会社「ナンワ」。
厚さ0.3ミリの鉛の板を型抜きしたもので、重さは大人用約148グラム、
子供用約60グラム。値段はいずれも1300円を予定する。
同社はこれまで、主に樹脂を使った安全用品を手がけてきた。
従業員は現在4人だが、透明で刃物をも曲げるポリカーボネート製の防護盾は、
2002年にあった日韓共催のサッカーW杯で、フーリガン対策として
警察庁に採用。米タイム誌でも紹介された。
東日本大震災後、社長の南豊さん(58)は福島県を訪問。
高い放射線量が計測されているのに、外で遊ぶ子どもたちを見て、
被災地で安全に暮らすにはどうしたらいいのか考え始めた。
がれきの撤去に励む自衛隊から、釘などを踏み抜いても貫通しない
特殊繊維でつくった中敷きの注文が1万足ほどあり、中敷きと放射線が
結びついた。
放射線を完全に遮断するには鉛で10センチの厚さが必要とされる。
「足の裏だけ守っても」との批判も関係業者らから寄せられる。
だが、東京で10月に開かれ、約6万3千人が訪れた見本市
「危機管理産業展」に出展したところ、業者だけでなく、子どもを持つ
母親から反響があったという。
同社によると、官庁のほか、総合商社などからも声がかかり、現在千足ほどを
用意。コンビニエンスストアなど小売店の販路も探っている。
ソースは
URLリンク(www.asahi.com)
商品化された鉛製の中敷き。鉛中毒を避けるため表面にフィルムを貼っている
URLリンク(www.asahi.com)
ナンワ URLリンク(www.nanwa.biz)