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【飲料関連】埼玉県産『狭山茶』の放射性物質、大幅に減少--この傾向続けば今年の新茶のほとんどが基準値以下に [02/24]
スレリンク(bizplus板)
埼玉県の茶業研究所は、23日、狭山茶の茶葉に含まれる放射性セシウムの量の
分析結果を公表しました。それによりますと、去年の検査で、国の暫定基準値の
1キログラム当たり500ベクレルを超えた県内288か所の茶畑を対象に、
去年10月から12月にかけて改めてサンプルを採って調べたところ、90%を
超えるサンプルでは、1キログラム当たり80ベクレル以下で、全体でも500
ベクレルを超えたものはありませんでした。さらに、研究所の茶畑で時間ごとの
変化を調べたところ、去年10月には1キログラム当たり71ベクレルだったのが、
今月は21ベクレルと4か月間で3分の1以下に減っていました。
このため研究所では、この傾向が続けば、ことしの新茶の茶葉に含まれる放射性
セシウムの量は、1キログラム当たり数ベクレル程度まで減るとみています。
お茶に含まれる放射性セシウムの基準は、ことし4月以降、煎茶の状態で、1キロ
グラム当たり10ベクレルとなりますが、煎茶にすると放射性セシウムの濃度は、
10分の1程度になるため、ほとんどの新茶が国の基準を下回るとみられています。
埼玉県茶業研究所の佐野悟郎所長は、「枝切りなどを通じて、放射性セシウムが
たまりやすい一番外側の茶葉が刈り取られた結果、大幅に濃度が下がったと考え
られる。新茶の時期に向けて油断せずに調査を続けたい」と話しています。