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<イランの介入>
イラクの専門家は、同国内で数千人規模とみられるISILが、バグダッドに進攻するこ
とは不可能だと指摘する。そこには、イランの訓練を受けた民兵の支援を受ける軍特殊部
隊が控えている。
LSE中東センターのトビー・ドッジ所長は、ISILが無理をして失敗する可能性があ
るとした上で、それはISILの問題というよりむしろ、イラクという国の弱さを物語っ
ていると述べた。
スンニ派の攻勢が強まるにつれ、イランは隣国シリアにしたように、同盟国のイラクを助
け、同国への影響力を回復する目的で介入を余儀なくされるかもしれない。
外交筋によると、イランはすでに革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ」司令官の側近2人を含
む幹部を定期的にマリキ首相と会談させているという。
専門家たちは、マリキ首相がシーア派民兵を動員すれば、全面的な宗派対立を引き起こす
可能性があると指摘する。そして、イラクが崩壊し、シーア派、スンニ派、クルド人勢力
がそれぞれ独立した存在となるとの懸念も浮上している。
前述のジョージ教授は「マリキ氏は火遊びをしている。これは大惨事を招く行為だ。全面
戦争を引き起こすこと、まさにこれこそがISILの狙いなのだ」と語った。
また、同教授は「イラクはいまだ和解しない分断された国家だ。危機が転換点を迎えるの
は、イラクが3━4の国に分かれるか、和解するときだろう。和解の場合は、新しい指導
者、新たな考え方が必要だ」との考えを示した。(Samia Nakhoul記者 翻訳:伊藤典子
編集:橋本俊樹)