14/05/22 01:45:19.06 1t1Pjywk
社外取締役ねえ……
日本式の会社経営には馴染まないと思うんだけどなあ。
米国式の取締役会は、文字通り会社の経営を取り締まっていてるチェック機関で、
株主の利益にそぐわない企業活動を容赦なく批判し、変更/改善/中止させる。
だから、第三者的視点で鋭い批判を行える社外取締役の価値は大きい。
日本の取締役会は、多くの場合、企業の最高意思決定機関であり、そこで議論の
末に決定された事項が会社方針として各部門に上意下達される。
そういう会議に、現場の事情を知らない社外取締役が参加しても、何ら建設的な
意思決定に寄与できなくて、ただ批判するだけのネガティブな存在になってしまう。
社外取締役はチェックするのが役目なのだから、ネガティブなことを言うのは当たり前
なのだが、社内の役員が、大型投資案件とか、新製品開発計画とか、前向きな
話で盛り上がっている場所で、冷や水ばかり掛けるのは気が引けるし面白くない。
取締役=役員=現場の最高責任者という構図では、社外取締役はお飾りに
甘んじるしかないと思うなあ。
これを改善するには、日本型企業の経営形態を米国式に転換しないといけないん
だけど、日本の風土に立脚して成り立っている日本式の経営を無理矢理変えようと
したって、木に竹を接ぐちぐはぐな事態が起こるばかりだと思われ。
商法に属する各種法律は、米国式会社経営を目指してあれこれと改正され続けて
きたが、運用するのが日本人なので、結局はちぐはぐさが拡大しているだけだと思う。