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市中資金、下半期に銀行への偏り現象明確 【朝鮮ビズ】
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上半期の非銀行流入市中資金、7月から銀行へ方向転換
銀行へ資金偏り、低信用企業の資金調達が厳しくなる可能性
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▲資料:韓国銀行
今年上半期に資産運用会社など非銀行圏へ流入していた市中資金が、7月から方向を変えて銀行圏に流入して
いることが明らかになった。
9日韓国銀行によれば、今年1～6月に10兆ウォン近く資金が離脱していた銀行定期預金に、7月以降の4ヶ月間に
10兆ウォンの資金が再び純流入していた。9月は約1兆4000億ウォン純流出していたが、7月から10月までの銀行
定期預金への純流入資金は10兆6437億ウォンに達する。
逆に上半期に22兆7719億ウォンの資金を吸収した資産運用会社は、7～10月の期間に993億ウォン純流入する
のに終わった。生命保険会社の場合、年初以降資金流入が続いているが、下半期からは流入金額が減少する
傾向だ。1～6月までは月平均4兆5000億ウォンの資金が新しく入ってきたが、7～9月の3ヶ月間の月平均純流入
資金は3兆5000億ウォンに減った。
市中資金の流れが銀行へ方向をかえた最大の理由は、低金利状況でも銀行が積極的に資金を誘致したためだ。
韓銀関係者は"預貸率(預金残額のうち貸し出し残額が占める比率)が上昇した銀行が、健全性を積極的に管理して
銀行受信金額が大きく増加した"として、"下半期に入ってから銀行へ資金が明確に流入している"と説明した。一部
では、最近株式など資産価値が大きく上がって、ここで収益を得た投資家が安全資産へ資金を移したためだという
分析もある。
しかし専門家は、銀行への資金偏りが深刻化される場合、信用が低い企業の資金調達が難しくなりかねないと指摘
する。韓銀関係者は"最近資金の流れが非銀行圏から銀行圏に移動しているが、銀行に資金が偏ることが続けば、
信用が良くない企業が債券発行など直接金融により資金を調達することが、容易でなくなるいう憂慮が出てくる"と
話した。LG経済研究院は最近の報告書で、"銀行の資産健全性が悪化する状況で、銀行が企業に保守的に資金を
執行すれば、中小企業が一番最初に被害を被りかねない"という意見を出している。